アリアニーがシードラウンドで800万ユーロを調達

アリアニーがシードラウンドで800万ユーロを調達

ブロックチェーンを活用したラグジュアリーブランドのデジタル認証を行うArianee(アリアニー)がシードラウンドにて800万ユーロ(約10億円)の資金調達を行ったことを3月11日発表した。

リリースによると今回のラウンドでは、フランス公共投資銀行(Bpifrance)、ISAIファンド、Cygni Labs、Noia Capitなどといったフランスのテクノロジー及びブロックチェーン系の投資家などが参加をしたとのことだ。

アリアニーはブランド企業が製品ごとにデジタルパスポートを作成することが出来るブロックチェーンソリューションで、このパスポートにより製品の真正性を保証しながら各ブランドが製品の所有者との永続的な関係や製品のライフサイクルで発生したイベントや取引の履歴を維持できる。また製品が本物であることが証明されることにより再販価値も高まるとのことだ。

現在アリアニーに参加するブランドにはLVMHに次ぐ第2位の企業グループであるリシュモンや、ブライトリング、ヴァシュロン・コンスタンタン、パネライ、オーデマ・ピゲ、ロジェ・デュブイ、マニュファクチュール・ロワイヤルなどのスイス高級時計ブランドが名を連ねている。

なおアリアニーのデジタル証明にはイーサリアムのNFT(ノンファンジブルトークン)が利用されており、Proof of Authorityネットワークが使用されているとのことだ。

編集部のコメント

世界最大のラグジュアリー企業グループであるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)でもブロックチェーンを活用した製品の真贋証明の取り組みが行われています。

LVMHではMicrosoft、ConsenSysの協力のもと、イーサリアムを企業向けに活用することを目指したブロックチェーン基盤「Quorum(クオーラム)」を利用し開発された「AURA(オーラ)」と呼ばれるプラットフォームを導入しています。

参考リンク:アリアニー

(imaes:iStocks/Kateryna-Bereziuk・BadBrother)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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