英デジタル資産カストディのTaurusがDeFiのAave Protocolと提携、機関投資家や銀行へ流動性提供

英デジタル資産カストディのTaurusがDeFiのAave Protocolと提携

英デジタル資産プラットフォームのタウルス(Taurus)がDeFiの流動性プロトコルであるアーベ(Aave)と提携したことを3月8日に発表した。提携の背景には、機関投資家や銀行顧客がリスクが調整されたデジタル資産へのアクセス需要の増加がある。

この提携で、タウルスはアーベ・プロトコル(Aave Protocol)のv1とv2の両方のバージョンをタウルスのエンドツーエンドのデジタル資産プラットフォームに統合した。そして銀行や取引所は、タウルスのデジタル資産プラットフォームへ広範囲にデジタル資産の直接入金や借入をできるようなった。

具体的に、タウルスはアーベをカストディ機能の「Taurus-PROOTECT」とスマートコントラクト発行プラットフォーム「Taurus-CAPITAL」の両方に統合し、機関投資家の顧客がアーベ・プロトコルの機能(入金、出金、幅広い資産の借入、AAVEトークンの取得)をシームレスに行えるようにした。

タウルスのマネージングパートナーであるラミン・ブラヒミ氏は「私たちはしばらくの間、DeFiの分野を追いかけてきましたが、今がその分野へのアクセスを求めてきた顧客に提供するのに適したタイミングだと考えています。

Aaveとのコラボレーションは、私たちにとって自然な選択でした」とコメントしている。

アーベのCEOであるスタニ・クレチョフ氏は「DeFiは、銀行がより効果的に資本を展開するための透明性、効率性、コスト効率の高いソリューションを提供しています。

私たちは、安全なカストディアンとスマートコントラクトのプラットフォームを通じて銀行をDeFiに導入するリーダーであるタウルスと協力できることに興奮しています。

エコシステムの成長に合わせて、タウルスとのさらなる相乗効果を模索していきたいと思います」とコメントしている。

参考:Taurus and Aave announce strategic collaboration

(images:iStocks/Vladimir-Kazakov・pgraphis)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/15話題】DMM CryptoのSeamoon Protocolが中止、FBIがポリマーケットCEO宅を捜索など(音声ニュース)

DMMのweb3事業「Seamoon Protocol」がプロジェクト中止、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサリアムに展開、FBIが「ポリマーケット」CEO宅を家宅捜索、携帯電話や電子機器を押収、英レボリュート、暗号資産取引プラットフォーム「Revolut X」をEU30カ国に拡大、テザー、幅広い資産のトークン化プラットフォーム「Hadron by Tether」提供開始、コインベースがユートピアラボ買収、「Coinbase Wallet」のオンチェーン決済機能拡充へ、イーサL2「リネア」、ガバナンス分散化に向け非営利団体を設立、LINEA発行へ、イーサリアム研究者、コンセンサス層の再設計で「Beam Chain」提案

広告