Hashpaletteがエンタメ特化ブロックチェーン「パレット」のテストネットローンチ、コインチェックがIEO推進に向け参画

Hashpaletteがエンタメ特化ブロックチェーン「パレット 」のテストネットを正式ローンチ

株式会社Hashpalette(ハッシュパレット)がエンターテイメント領域に特化したブロックチェーンネットワーク「パレット (Palette) 」のテストネットの運用を正式に開始したことを3月2日発表した。

パレットはマンガ・アニメ、スポーツ、音楽をはじめとする日本発のコンテンツを通じたグローバル発信の強化のためのコンソーシアム型のブロックチェーンプラットフォームであり、NFT(ノンファンジブルトークン)を利用したコンテンツ流通に最適化されたブロックチェーンネットワークとのことだ。このプラットフォームにて発行されるパレットトークンは暗号資産(仮想通貨)取引サービスである「Coincheck」にて販売を行う予定である。

パレットの特徴としてはクロスチェーン技術を実装していることであり、発行したNFTは他のブロックチェーンネットワークに転送することも可能であるとのこと。テストネットでは、イーサリアム(Ethereum)、ネオ(NEO)、オントロジー(Ontology)の3つのブロックチェーンネットワークとのクロスチェーンに対応しており、対応先を今後順次拡大していく予定とのことだ。

パレットでは、コンセンサスノードがステーキングの仕組みに基づいてブロックチェーンネットワークを運用する。コンセンサスノードは「パレットコンソーシアム」を構成し、パレットに対するガバナンスを行うとのことだ。

今回発表されたテストネットフェーズでパレットコンソーシアムに参加する企業は次のようになっている。
Neo Foundation Ltd.
Ontology Foundation Ltd.
Internet of Services Foundation Ltd. (IOST財団)
ICON Foundation
コインチェック株式会社
オーケーコイン・ジャパン株式会社
フォビジャパン株式会社
Animoca Brands Corp Ltd.
株式会社HashKey DX(HashKey Digital Asset Group)
株式会社セレス(東京証券取引所第一部上場)
株式会社Link-U(東京証券取引所第一部上場)
株式会社HashPort
株式会社Hashpalette

なおコインチェック株式会社はパレットのシステム動作を第三者的に検証するエンジニアリングパートナーとして参加をする。コインチェックのリリースによると「パレット」のIEOを推進するにあたり、このコンソーシアムへ参画しするとのことだ。

編集部のコメント

IEO(Initial Exchange Offering)とはトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルことです。

昨年8月にコインチェックとコンテンツプロバイダー向けサーバープラットフォームを提供するLink-U、ブロックチェーンアクセラレーターHashPortの3社が、日本初のIEOの実現に向け共同プロジェクトを発足したことを発表していました。またこの共同プロジェクトはHashpalletteによって推進されていくとのことでした。

株式会社Hashpaletteは株式会社Link-Uと株式会社HashPortによって2020年3月2日に設立された企業であり、パレットの研究開発を主体に進めています。パレットは2020年11月より試運転を行ってきましましたが、今回ネットワークが安定したことを受けて、コンセンサスノードと共同でテストネットを運用するフェーズに入ったとのことです。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(imaes:iStocks/LeshkaSmok)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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