米BNY Mellonが2021年内にビットコインのカストディ事業を開始
米大手銀行バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY Mellon)がビットコインや他の暗号資産(仮想通貨)のカストディ事業を2021年内に開始する予定であることが2月11日のウォールストリートジャーナルの報道で明らかになった。
BNY Mellonのカストディ総額は41.1兆ドル、運用資産は2.2兆ドル。
カストディ事業は、BNY Mellonのエンタープライズ・デジタル資産部門が担っていくとのこと。エンタープライズ・デジタル資産部門の新設も2月11日にBNY Mellonのプレスリリースで明らかになった。
現在BNY Mellonは伝統的な資産とデジタル資産のマルチアセット・デジタルカストディおよび管理プラットフォームとなるように設計された顧客向けのプロトタイプを開発している。
BNY Mellonのアセット・サービシング部門のCEOでデジタル部門の責任者であるローマン・リーゲルマン(Roman Regelman)氏は「BNY Mellonはデジタル資産の統合的なサービスを提供する計画を発表した世界的な銀行の第一号であることを誇りに思っています。
デジタル資産に対する顧客の需要の高まり、先進的なソリューションの成熟度、規制の明確化は現在提供しているサービスをこの新興分野にまで拡大する絶好の機会を提供しています。さらなる評価と承認が得られるまでは、これらの革新的で業界を牽引する機能の提供を今年後半に開始する予定です」とコメントしている。
BNY Mellonのアドバンスドソリューションの責任者であるマイク・デミッシー(Mike Demissie)氏は「デジタルアセット部門は、デジタル資産の転送、保管、発行のための安全なインフラを提供する計画です。
当社のオープン・アーキテクチャのアプローチに沿って、同ユニットは、BNYメロンのデジタル専門知識とフィンテックやその他のコラボレーション企業の最先端技術を活用して、製品開発を迅速化し、お客様が市場で利用可能な最高のソリューションを利用できるよう支援します」とコメントしている。
今後新設されたデジタルアセット部門は、投資サービスや投資運用における強力な専門知識をベースに構築され、デジタルアセットを支える技術であるブロックチェーンなどの先進的なソリューションを活用することで、BNY Mellonのカストディやその他の投資サービスを向上させていく狙いがある。
(images:iStocks/Pict-Rider)