AWSとオリジンプロトコルが提携、分散型マーケットプレイス「Dshop」導入
AWSが分散型マーケットプレイス開発のオリジンプロトコル(Origin Protocol)と提携したことが2月10日に明らかになった。
この提携によって、AWSはAWSマーケットプレイスにオリジンプロトコルが提供する分散型マーケットプレイスプラットフォーム「Dshop」を導入することとなった。
オリジンプロトコルの創業者兼CEOのマシュー・リゥ(Matthew Liu)氏は「Dshop」を利用するメリットとして「分散化されたピアツーピアネットワークは、買い手と売り手が独占的な仲介者から請求される取引手数料を削減することを可能にします。同様にピアツーピアネットワークは検閲に強く、より自由でオープンなビジネスの可能性を生み出します。エコシステムの参加者にOriginトークン(OGN)で報酬を与え、保有者がOriginの分散型商業ネットワークを集団的に管理・運営できるようにすることが可能になります」と説明している。
そして運営者は月額利用料を支払う必要がないとのことだ。
編集部のコメント
またオリジンプロトコルは独自の分散型決済手段であるOrigin Dollar (OUSD)の販売を開始しています。OUSDは「Dshop」で利用できるステーブルコインです。
リリースでOUSDの一番の特徴は高利回りの貯蓄手段であると説明されています。OUSDがウォレットに入っているときはいつでも、20%から50%の間で利回りを受動的に獲得することができるとのことです。
リリースでは、OUSDの利回りについて「ハードウェアベンダーが製品に対して1,000OUSDを支払った場合、その支払いは1年以内に1,500OUSDになる可能性があります。これは加盟店のキャッシュフロー管理に多大なメリットをもたらし、加盟店が暗号資産決済に切り替える説得力のある理由となっています」と説明されています。
現在、VisaやPayPalなどが暗号資産領域に参入していますが、両社が独自のステーブルコインを発行し、OUSDと同様の利回り率で提供する可能性もあるのではないかと感じました。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStocks/krblokhin・BestForBest)