マイニング大手ビットメインの共同創業者ジハン・ウー氏が会長退任
中国マイニング大手のビットメイン(Bitmain)の共同創業者であるジハン・ウー(Jihan Wu)氏が自身のTwitterに暗号化した書簡を投稿し、ビットメインのCEOおよび会長の座から退くことを明らかにした。
解読された書簡によると、1年前からウー氏と共同創業者の一人であるミクリー・ジャン(Micree Zhan)氏との間で不和が発生しており、その不和はウー氏と創業株主グループが保有する株式の半分をジャン氏が6億ドル(約620億円)で購入することで解決されたとのこと。この株式購入を受けてウー氏は火曜日時点でビットメインのCEO兼会長を辞任している。
今後ビットメインの取締役会は5席で構成されることになり、そのうち2席の指名権をウー氏が持ち、3席の指名権をジャン氏が持つことになるとのこと。
また今回の和解に基づき、ビットメインの米国とノルウェーでのマイニングファーム事業を担っていたビットディア―(Bitdeer)は分社化し、ウー氏はビットディア―の会長に就任するとのこと。
さらにビットメインが運営するマイニングプールであるアントプール(Antpool)も分社化するとのこと。これらの分社化を行うことでビットメインの事業を合理化し、株式上場の早期実現を目指すとのことだ。
書簡の末尾にてウー氏は「ビットメインの共同創業者として、多くのお客様、同僚、友人、投資家の方々からサポートを受けながら、2815日間の旅を楽しんできました。ビットメインとミクリーのリーダーシップに心からの祝福を贈ります」と述ベている。
(images:iStocks/Ninja-Studio・Pict-Rider)