コインベースがブロックチェーンインフラ開発企業バイソン・トレイルズを買収

コインベースがブロックチェーンインフラ開発企業バイソン・トレイルズを買収

米暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するコインベース(Coinbase)が米ブロックチェーンインフラ企業バイソン・トレイルズ(Bison Trails)を買収する予定であることを1月19日に発表した。買収は2021年後半に完了する予定とのこと。

コインベースは「バイソン・トレイルズの買収は、世界のためのオープンな金融システムを構築するという当社のミッションを実現する上で重要な一歩となります。個人や機関投資家のために暗号経済へのアクセスを簡素化したのと同じように、当社は他の企業がプロトコルやアプリケーションを構築するのを支援するための製品やサービスを開発し続け、暗号経済全体の成長を支援していきたいと考えています」とリリースに記載している。

バイソン・トレイルズのCEOのアーロン(Aaron Henshaw)氏とCTOのジョー(Joe Lallouz)氏は「バイソン・トレイルズのプラットフォームは、当社の顧客である、暗号と金融テクノロジーの分野で最も尊敬される名だたる企業のいくつかをサポートし続けます。コインベースの支援を受けて、インフラプラットフォームを強化し、分散型ネットワークへの参加やブロックチェーンデータに接続するアプリケーションの構築をさらに容易にしていきます。

また私たちのプロダクトは毎月何十億ものクエリとトランザクションを現在処理しています。そしてプラットフォームは世界をリードする取引所、カストディアン、企業のための重要なインフラストラクチャにリソースを供給しています。

当社は20以上の参加プロトコルをサポートしており、ネットワークの安全性を維持し、参加型の報酬を得るノードクラスタを簡単に実行できるようにしています」とブログで説明している。

編集部のコメント

バイソン・トレイルズは2019年11月にコインベースを含む投資家から約27億円(約2,500万ドル)を調達しています。そしてバイソン・トレイルズは現在コインベースのステイクサービスの電源を供給しています。

コインベースの取引所運営の最高プロダクト責任者Surojit Chatterjee氏は「2019年のバイソン・トレイルズとの資本提携は、取引所が既存の内部システムの一部をマネタイズするのに役立つ可能性があるでしょう」とThe Blockに伝えていた。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStocks/pgraphis・Pict-Rider)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告