米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「CBDC(中銀デジタル通貨)は慎重に検討」「ステーブルコインの規制は優先度が高い」と発言

FRB議長が「CBDCは慎重に検討」「ステーブルコインの規制は優先度が高い」と発言

米連邦準備制度理事会(FRB)の議長であるジェローム・パウエル(Jerome Powell)氏が1月14日に開催されたウェビナーに登壇し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)およびステーブルコインへの対応について語った。

パウエル氏はCBDCについて「非常に慎重に検討するつもりだ。(中略)我々はこれ(CBDCの発行)を迅速に行うのではなく、正しく行うことを決意しており、それには数年単位で時間がかかるだろう」と述べ、FRBによるCBDC発行の実現には長いプロセスが必要になることを語った。

またパウエル氏はFRBによるステーブルコインへの対応について「明らかに必要性があり、特にグローバルなステーブルコインに関してより良い規制上の答えを得ることに非常に重点を置いてきた」と述べた。

さらにパウエル氏は「これ(ステーブルコインに関する規制)は優先度の高い項目であり、今後もそうであり続けるだろう。なぜなら、これらは一夜にしてシステム的に重要なものになる可能性があり、潜在的なリスクとそのリスクをどのように管理するかについて、我々の手の内で把握している必要があるからだ」と述べ、FRBにとってステーブルコインのリスク評価に対する取り組みの優先度が高いことを明らかにした。

なおアメリカにおけるステーブルコイン規制に関しては、2020年12月にホワイトハウスの金融作業部会がステーブルコインの取り決めに関する声明を発表しており、同部会は、この声明内にてステーブルコインの規制強化を推奨することを明らかにしている。

(images:iStock/gstraub・Yusuke-Ide)

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あたらしい経済 編集部

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