米ウェブインフラ企業クラウドフレアーがENSとパートナーシップ締結
ウェブインフラ企業のクラウドフレアー(Cloudflare)がイーサリアム・ネーム・サービス(Ethereum Name Service:ENS) とパートナーシップを締結したことを1月14日に発表した。ENSはイーサリアムブロックチェーンにおけるDNS(Domain Name Services)のようなサービスを提供している企業だ。
ENSはイーサリアムアドレスやコントラクトアドレスを「.eth」のように人が理解できる文字に置き換えてくれている。この提携によって、クラウドフレアがENSの運営する「eth.link」のサービス提供を行っていくこととなる。
パートナーシップ締結に関して、ENSのブログでは「単に既存のクラウドフレアーのプロダクトを使用して「eth.link」のサービスをより良く管理しているわけではありません。その代わりに、ENSは2020年にクラウドフレアーと協力して独自のENS + IPFSゲートウェイサービスの開発を支援してきましたが、1月18 日に当社の DNS ドメイン eth.link を新しいサービスに向けることになりました。これにより、アップタイム(システム稼働時間)とスケーラビリティ(処理速度)が向上するだけでなく、サービスを介してアクセスされるすべてのサイトが HTTPS になります」と記載されている。
IPFS(InterPlanetary FileSystem)は、分散ファイルシステム上にコンテンツを保存するためのピアツーピアネットワーク。またIPFSは、共通のアドレッシングシステムを使用してコンテンツを保存し、中継するノードと呼ばれる一連のコンピュータで構成されている。
編集部のコメント
クラウドフレアーのブログでは「私たちは新しい技術と現在のウェブインフラストラクチャの間の橋渡しをしながら、分散状態へ近づいています。分散型ウェブ専用のゲートウェイを提供することで、これらのサービスを誰もがよりアクセスしやすいものにしていきたいと考えています」とパートナーシップ提携に関して結論づけています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock/m_pavlov・dalebor)