(HashHub CEOの平野淳也氏のコメントあり)HashHubが最大年利10%の暗号資産貸出サービス「HashHubレンディング」の先行利用ユーザー募集開始

HashHubが最大年利10%の暗号資産貸出サービス「HashHubレンディング」の先行利用ユーザー募集開始

株式会社HashHubが最大年利10%の暗号資産(仮想通貨)貸出サービス「HashHubレンディング」の先行利用ユーザーの募集を1月6日に開始することを発表した。HashHubはブロックチェーン業界リサーチレポート提供、国内企業をクライアントにしたブロックチェーン関連の開発支援、自社プロダクト開発などを行っている企業だ。

「HashHubレンディング」はユーザーが保有している暗号資産(1月時点でBTC、ETH、DAI)を貸出しながら貸借料を得られるサービスだ。

リリースでは「HashHubレンディング」の特徴として「1.国内最高水準の年率、2.貸しておくだけ、毎月増える、3.解約手数料なし、好きな月に引き出し可能、4.セキュリティ重視のサービス設計」の4つが記載されている。

「HashHubレンディング 」の正式リリースは2021年初夏を予定しており、様々な機能を企画して鋭意リリース準備中とのことだ。なお今回の先行ユーザーになるためには100万円相当以上の暗号資産を申込みが必要とのことだ。

あたらしい経済編集部はHashHub CEOの平野淳也氏へ取材を行った。

HashHub CEOの平野淳也氏へ取材

ー暗号資産のステーキングとレンディングの明確な違いはどこにあるのでしょうか。

ステーキングとは一般的にブロックチェーン上のプロトコルに暗号資産をデポジットすることを指します。

ステーキングによって特定のプロトコルのステークホルダーになることで利子のように報酬を受け取れます。Ethereum2.0のステーキングなどがそれにあたります。

プロトコルに資産をデポジットするのがステーキングであることに対して、レンディングは特定企業、この場合HashHubとの貸借取引になります。

ステーキングの場合、ユーザーはプロトコルリスクを負いますが、企業へのレンディングであれば当該企業の破綻リスクを負う点で取引性質が異なります。

ユーザー体験としてはプロトコルなどの理解をしなくともレンディングに暗号資産を貸し出すだけで利率が得られるので、レンディングのほうがユーザー体験は簡単なことも多いです。

我々もそれを前提として、広いユーザーにサービスを使っていただくために今回のサービスを計画しています。

ー各取引所、米ではBlockFiなどがレンディングサービスを運営しています。そのような現状を踏まえ、HashHubがレンディングサービスを提供しようと思った理由、今後のビジョンは?

BlockFiは素晴らしいサービスです。

基本的なレンディング機能にデビットカードなどを備えており、BlockFiがあればそれだけで生活が可能です。ただしBlockFiは米国向けのサービスで日本を含むアジアのユーザーに最適化されていない点があります。

私たちは中期的にはBlockFiが備えているような機能は日本ユーザーにも最適化された形で提供したいと考えています。 今後のビジョンとして、私たちは暗号資産レンディングを通して貯金の手段をちゃんと提供したいと思います。

今の世の中では驚くべきことに、貯金という概念は誰もの頭の中には存在するのに、実際に貯金をする手段やサービスは十分に普及していないと考えています。我々が日本円を貯金しても対資産価格のインフレーションに勝る速度で貯金をしなくては、貯金になりえないからです。今の世界では低金利で、法定通貨の価値にも疑問を持たれています。

これに対してBitcoinは絶対供給量が2100万枚にハードコーディングされたデジタルゴールドで貯金には最適です。ETHも人類が誰でもアクセスできるデジタルインフラストラクチャを使用するための燃料として重要な資源になっています。

一部の資産を暗号資産に回すことは極めて自然な考え方であると思っています。さらに私たちのサービスでは、そのデジタルゴールドやデジタル資源に高い金利をつけることができます。

今日の貸借量報酬で松屋に行く、来年の今日にはレンディングに出しているBitcoinの値上がりを期待して貸借量で食べれる昼ごはんが高級そばになっているとかを想像できると楽しいですね。そして3年後の今日には焼肉が食べれるようになっているかもしれません。

そういった未来に希望の持てるように私たちのサービスを通して多くの人が暗号資産でインカムゲインを得てほしいと思っています。

(images:iStock/inkoly)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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