米国ホワイトハウスがステーブルコインの取り決めに関する声明を発表
米国ホワイトハウスの金融ワーキンググループが、ステーブルコインの取り決めに関する声明を12月23日に発表した。
声明によると「金融イノベーションを促進しうるステーブルコインはその安定性を継続的に維持できるような方法で設計されるべきである」と考えられている。またこの声明では米国でステーブルコインを提供する際に発行者および規制当局が考慮すべき要件についてもまとめられている。
主な要件は以下の通りである。
・ステーブルコインの取り決めは米国の法的、規制的、監督的な要件を遵守しなければならない。つまりステーブルコイン取引も他の資産の取引と同等の要件を遵守することが期待される。
・ステーブルコインの発行者や販売者は商品を市場に出す前に、商品に適用されるすべてのマネーロンダリング防止・テロ資金調達対策(AML/CFT)および制裁義務を満たさなければならない。
・ステーブルコイン取引は金融の安定性を維持するために、潜在的な金融安定性リスクに対処できるように設計されるべきである。
・エンドユーザーの保護のため、ステーブルコインの発行者はいつでも1:1のレートでステーブルコインと法定通貨を交換できるようにするべきである。
・ステーブルコインの取り決めは、堅牢なリスク管理の枠組みを適用すべきである。
・マクロ経済や国際通貨の安定を維持するために、ステーブルコインの取り決めは、国内の法定通貨の信頼性や安定性を損なうものであってはならない。
・国境を越えた監督を容易にするために、複数の国・地域で運用されているステーブルコイン取引は、必要な情報と書類をすべての関連国の規制当局に直接提供すべきである。
また米国当局は今後も消費者保護と金融イノベーションを目標として、進化する技術と市場の状況、およびステーブルコインに関する米国の規制の枠組みを引き続き評価していくとのことだ。
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