韓国のブロックチェーンファンドHashedが1号ファンドで約124億円の資金調達
韓国のブロックチェーン領域特化の投資ファンドHashed Venture Fund Iが約124億円(1億2,000万ドル)の資金調達を行ったことを発表した。ちなみに韓国ブロックチェーン領域特化ファンドHashedが2020年9月にHashed Venture Fund Iを設立している。
HashedはHashed Venture Fund Iを通じて、プロトコルエコノミーを推進できるブロックチェーンやその他のテクノロジーのスタートアップに投資を行う予定のようだ。リリースによれば「プロトコルエコノミーは独立したコンセンサス駆動型のプロトコルに支えられたオープンな経済を意味し、デジタル資産を介して参加者により公平に直接報酬を与えることができるエコノミー」とのこと。
Hashedは業界のプラットフォーマーらが直面している問題を戦略的にターゲットにし、革新的なソリューションに投資することで、プロトコルエコノミーの将来の市場の潜在的な成長を取り込むことを目指していくとのことだ。
HashedのCEOであるサイモン・キム氏は(Simon Kim)「プロトコルエコノミーの時代を先導することで、韓国国内のスタートアップシーンはブロックチェーン産業の復活とその成熟市場を目撃し、新しいパラダイムのための政府と制度の両方のサポートを引き付けるでしょう」とコメントしている。
追記:12月25日13時45分
あたらしい経済はHashed CEOのサイモン・キム(Simon Kim)氏へ取材をした。
Hashed CEOのサイモン・キム氏へ取材
ーブロックチェーン業界で、今最も資金調達が必要な分野はどこだと思いますか?
私たちは、アプリケーションレイヤーや骨の折れる事業に投資をフォーカスしたいと思っています。
Hashed Venture Fund Iでは、分散型金融(DeFi)、バーチャル領域のeスポーツやゲームにとても注目していきます。
編集部のコメント
これまでHashedはKakaoの「Kalytn」やLINEの「Link of Line」など、アジアのIT企業のためのパブリック・ブロックチェーンプロジェクトに積極的に連携して、事業を加速させてきたようです。またHashedは韓国最大の銀行であるKB国民銀行との提携を発表し、韓国で初めて個人および法人顧客のデジタル資産を管理するための包括的なプラットフォームであるKODAを設立しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock/Kateryna-Bereziuk・BadBrother・Максим-Ивасюк)