アメリカン・エキスプレス・ベンチャーズが機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームFalconXへ出資

アメリカン・エキスプレス・ベンチャーズが機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームFalconXへ出資

機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームを提供する米企業ファルコンエックス(FalconX)が、米クレジットカード会社アメリカン・エキスプレス(American Express)のベンチャー投資部門であるアメリカン・エキスプレス・ベンチャーズ(American Express Ventures)から出資を受けたことを12月16日に発表した。

ファルコンエックスは今年5月にアクセル(Accel)、アカンプリスVC(Accomplice VC)、コインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)、フェンブシ・キャピタル(Fenbushi Capital)、フライブリッジ・キャピタル・パートナーズ(Flybridge Capital Partners)、ライトスピード・ベンチャーパートナーズ(Lightspeed Venture Partners)、エイボン・ベンチャーズ(Avon Ventures)の7社から構成されるファンドから1700万ドル(約17億6000万円)を調達している。今回アメリカン・エキスプレス・ベンチャーズは、このファンドに加わることになるとのこと。なおアメリカン・エキスプレス・ベンチャーズの出資額は明らかになっていない。

今回の出資に関してアメリカン・エキスプレス・ベンチャーズのグローバル・ヘッドであるハーシャル・サンギ(Harshul Sanghi)氏は「ファルコンエックスは、発見と価格設定のすべてを一か所で提供するプラットフォームを通じて、複雑化するデジタル資産空間にシンプルさをもたらすことに貢献しています。(中略)アメックスベンチャーズは、ペイメントエコシステムの新興分野をよりよく理解するための方法としてスタートアップに投資しています」と述べている。

編集部のコメント

ファルコンエックスは単一のプラットフォーム上で暗号資産の取引・クレジット・クリアリングなどの機能を包括的に提供し、機関投資家の暗号資産へのシームレスなアクセスの実現を目指している企業です。

プレスリリースによるとファルコンエックスは、今年5月の資金調達から350%の収益成長を達成しており、月次取引量は30億ドル(約3100億円)に達しているとのことです。

また、同社は今年6月に、PayPalから支援を受けるスタートアップTRMラボ(TRM Labs)との提携を発表しており、トランザクション監視ツールおよびアンチマネーロンダリングソリューションの開発を行っています。

なお今回アメリカン・エキスプレスがファルコンエックスへ投資を行ったということは、アメックスが機関投資家向けの暗号資産取引の分野に参入を目指すことになります。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/Who_I_am)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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