米生命保険会社マスミューチュアルが約100億円(1億ドル)相当のビットコイン購入

米生命保険会社マスミューチュアルが約100億円(1億ドル)相当のビットコイン購入

1851年設立の米生命保険会社マスミューチュアル(MassMutual)が約100億円(1億ドル)相当のビットコインをビットコイン機関投資家向けソリューションを提供するNYDIGと協力して購入したことが12月11日に明らかになった。マスミューチュアルが購入したビットコインはNYDIGの監査済み、保険付きのカストディ・プラットフォーム上で保管されているようだ。ちなみにNYDIGは現在、約2,390億円(23億ドル)以上のデジタル資産を保管しているようだ。

またマスミューチュアルはNYDIGの株を約5億1,950万円(500万ドル)で取得したことも明らかになった。

NYDIGの共同創業者兼CEOであるロバート・グットマン(Robert Gutmann)は「マスミューチュアルの戦略的株式投資は、機関投資家、銀行、個人顧客にビットコインソリューションを提供するリーディングプロバイダーとしてのNYDIGの役割を強調しています。また当社のホワイトラベル・ビジネス・セグメントを加速させ、急速に拡大する大規模金融機関のグループに当社のコアとなるカストディ、執行、融資、AML/KYC機能の特注実装を提供しています」と述べている。

さらにロバート・グットマンはマスミューチュアルによるビットコインの購入について「ビットコインと保険業界の歴史の中で、この信じられないような瞬間を誇りに思います。これは保険会社の一般投資口座へのビットコインの拡大と、最も要求の厳しい機関投資家の複雑なニーズに対応するNYDIGの独自の能力を反映しています」とコメントしている。

マスミューチュアルの最高投資責任者であるティム・コーベット(Tim Corbett)氏は「NYDIGの株式を保有し、一般投資口座にビットコインのポジションを持つことは、契約者に長期的な価値を提供するのに役立つと考えています。私たちは革新と多様化に注力している我々の継続的な取り組みと一致して、NYDIGとのさらなる協力方法をさらに模索していくことを楽しみにしています」と述べている。

NYDIGの親会社であるストーンリッジ・ホールディングス・グループの創設者兼エグゼクティブ・チェアマンであるロス・スティーブンス(Ross Stevens)氏は「マスミューチュアルはストーンリッジの広範な投資プラットフォームで協力してきた驚異的な会社です。彼らのイノベーションの実績を考えると、マスミューチュアルが保険契約者のためにビットコインの通貨リスクプレミアムの長期的な価値を認識し、行動することで、再び業界をリードしていることは、私にとって驚くべきことではありません」とコメントしている。

さらにロス・スティーブンスは「ストーンリッジでは2012年から、NYDIGでは2017年から、世界を水没させる初期の宿命にあたるノーイールドの状態に備えて、私たちは静かにビジネスポートフォリオを構築してきました。私たちはビットコインが無相関のリスクプレミアムを持つ漸近的に印刷不可能な健全な貨幣であると捉え、それは私たちの実践の礎となっています。NYDIGがビットコインの次のステップをサポートするために、私はマスミューチュアルl以上の企業と一緒に仕事をすることを夢にも思っていませんでした。保険契約者とその家族に安全性、セキュリティ、責任あるイノベーションを提供することへの永続的な焦点は、ストーンリッジとNYDIG のすべてのスタッフに長い間インスピレーションを与えてきましたが、今ではより広範なビットコインコミュニティにインスピレーションを与えてくれると信じています」と述べている。

(images:iStock/Vit_Mar)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している