リスクストリーム(RiskStream)がブロックチェーンを利用した生命保険による死亡通知の概念実証を完了
米国の保険分野のブロックチェーンコンソーシアムであるリスクストリーム(RiskStream)が「モータリティー・モニター(Mortality Monitor)」と呼ばれる分散型死亡通知アプリケーションの概念実証を完了したことを12月2日に発表した。
モータリティー・モニターとはブロックチェーンを利用してリスクストリームのメンバー間で分散型死亡登録台帳を共有するアプリケーションである。死亡者情報を安全にリアルタイムかつ透明性をを保ったまま共有することで、従来の非効率的な手動プロセスを廃止し、生命保険会社や年金保険会社から保険金受取人への迅速な保険金の支払いを可能にするとのことだ。また、モータリティー・モニターにはエンタープライズ向けブロックチェーンの開発を行う米企業カレイド(Kaleido)のBaaS(ブロックチェーン・アズ・ア・サービス)が利用されているとのこと。
今回の概念実証の参加企業である米国大手年金保険会社ネイションワイド・アニュイティー(Nationwide Annuity)の社長であるエリック・ヘンダーソン(Eric Henderson)氏は「モータリティー・モニターの概念実証は、死亡日から保険金受取人への通知までの応答時間を短縮し、時間・コスト・保険会社へのリスクを軽減しながら、保険金受取人の体験を改善します」と述べている。
なおリリースにはモータリティー・モニターについて、正式な稼働開始時期は明記されていなかった。
(images:iStock/Who_I_am)