メディアドゥとDigital Entertaiment Assetがブロックチェーンを活用した日本の電子書籍コンテンツのグローバル展開推進へ向け資本業務提携
Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. (DEA社)がデジタルコンテンツ流通・配信事業を展開する株式会社メディアドゥと、ブロックチェーンを活用し日本の電子書籍コンテンツのグローバル展開を推進するため資本業務提携に合意したことを12月2日発表した。
DEA社はシンガポール拠点のブロックチェーンエンターテイメント事業を展開する企業。同社ではエンターテイメントプラットフォーム「PlayMining」や「PlayMining」の流通通貨DEAPcoin(DEP)を専用通貨とするマーケットプレイス「Digital Art Auction」の運営を行っている(なおDEAPcoinは、日本居住者向けには販売されていない)。
DEA社とメディアドゥは今回の資本業務提携により、ブロックチェーンをはじめとするテクノロジーを活用し収益性を高めながら企業価値を向上させていくことを目指すとのこと。
両社の今後の施策として「メディアドゥの海外向けの電子マンガ事業をDEA社が持つノウハウで全面支援」、「メディアドゥグループのネットワークにより、DEA社が運用するPlayMiningプラットフォームで日本国内IP(知的財産)をブロックチェーンゲーム化し、グローバルで新規マネタイズ」、「世界最大級の日本アニメ・マンガを核とするコミュニティメディアであり、メディアドゥ子会社のMyAnimeListとの協業による、プレイマイニングプラットフォームのプロモーション強化と早期のシナジー効果発現」、「ブロックチェーン技術を活用した電子書籍プラットフォームの共同運営」がリリースで挙げられている。
DEA社は上記施策により日本のコンテンツのグローバル展開を促進するとともに、クリエイターの創作環境を改善し新規コンテンツの生成が健全に行われる環境を整備していくとのことだ。
Digital Entertainment Asset Pte. Ltd. CEO吉田直人氏のコメント
まずは、弊社のブロックチェーンエンターテインメントプラットフォーム「PlayMining」の将来性をメディアドゥ様にご理解いただけた事に感謝いたします。
「日本が誇る漫画、アニメ、ゲームを世界中の方にお届けする!!」
ブロックチェーンを活用し今までとは違うアプローチで両社で協力しながら、このビジョンを達成したいと思います。具体的にはMyAnimeList様とのコラボレーションからスタートする予定です。
世界中の日本コンテンツ好きが集まるこのサービスを通じて両社の新しい取り組みをご期待ください。また将来的には「PlayMining」にて日本が誇る漫画の提供やNFTを利用した漫画の新しいビジネスモデルの構築、ブロックチェーンを用いた著作権管理なども構想中です。
現在弊社は東南アジアを中心にユーザー数を急拡大しております。日本においては来年夏以降に本格的に事業展開をできればと思っております。
編集部のコメント
DEA社は、ブロックチェーンを基盤として、デジタルエンターテイメントとデジタルアセットで、ゲームのルールを変え世界のルールを変えることを目的に設立された企業です。
同社には、東証マザーズ上場企業の株式会社イオレ取締役会長を務める吉田直人氏がファウンダー兼CEOとして経営しており、PwC Japanの代表取締役社長、KPMGコンサルティングの代表取締役副社長を歴任した椎名茂氏もCo-CEOとして参画をしています。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/pgraphis・antoniokhr)