ロシアのスベルバンクがデジタル金融資産購入プラットフォームの提供を計画

ロシアのスベルバンクがデジタル金融資産購入プラットフォームの提供を計画

ロシア最大の商業銀行であるロシア貯蓄銀行(通称:スベルバンク)がデジタル金融資産の購入プラットフォームのローンチを計画していることをロシアのニュースメディアRBCが11月30日報じた

RBCの報道によると、スベルバンクのCEOであるゲルマン・グレフ(Herman Gref)氏は「銀行が独自のブロックチェーンプラットフォームを提供することで、顧客による新しい形態の資産へのアクセスを促進したい」と述べたとのこと。またプラットフォーム提供の具体的な時期については、ロシアでデジタル金融資産に関する法律(DFA法)が施行される2021年1月以降になるとのことだ。

またグレフ氏はスベルバンクが発行を検討しているステーブルコイン「スベルコイン」についても言及した。同氏によるとスベルバンクは2021年内にスベルコインの発行に関する実験を開始する可能性があるとのことだ。

編集部のコメント

スベルバンクのこのような動きは、今年7月にウラジミール・プーチン大統領によって署名されたDFA法の影響を受けたものと考えられます。このDFA法では支払い手段としての暗号資産(仮想通貨)の使用の禁止が規定されていますが、その一方でロシア中央銀行の承認を受けた銀行はブロックチェーンを利用してデジタル証券等のデジタル金融資産の発行が可能との文言も含まれています。同法は2021年1月1日に施行される予定となっています。

ロシアにおける暗号資産に関連する動向としては、先月27日に同国のミハイル・ミシュスティン首相がデジタル金融資産を資産として区分する意向を示しています。これにより特定の暗号資産の税率が変更され、資産の保有者は資産に関する権利と利益を守るために法的保護を受けられるようになると考えられます。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/Guzaliia-Filimonova・stockdevil)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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