サウジアラビア通貨庁とアラブ首長国連邦中央銀行がデジタル通貨に関する共同プロジェクト「アバー(Aber)」の最終報告書発表

サウジアラビア通貨庁とアラブ首長国連邦中央銀行がデジタル通貨に関する共同プロジェクト「アバー(Aber)」の最終報告書発表

サウジアラビアの中央銀行であるサウジアラビア通貨庁(SAMA:Saudi Arabian Monetary Agency)とアラブ首長国連邦中央銀行(CBUAE:Central Bank of the United Arab Emirates)が、中央銀行デジタル通貨(CBDC)とブロックチェーンに関する2カ国共同のプロジェクト「アバー(Aber)」の最終報告書を11月29日発表した。

「アバー」プロジェクトはクロスボーダー決済システムの開発や金融機関が利用するための「ホールセール型CBDC」の概念実証・研究・理解・評価を行うとともに、ブロックチェーン技術の直接利用・実用化の実験を行うことを目的に2019年1月より行われている。

このプロジェクトは3つのフェーズで構成されており、フェーズ1は2カ国の中央銀行間でクロスボーダー決済調査、フェーズ2が商業銀行3行間の国内決済調査、フェーズ3がデジタル通貨を駆使した商業銀行間のクロスボーダー決済調査となっている。

最終報告書によると検証の結果、両中央銀行はデジタル通貨によるクロスボーダー決済は技術的に実行可能であり、現行の決済システムよりも大幅に改善された分散型決済システムを設計することが可能であるとのこと。

両中央銀行は「アバー」プロジェクトの結果について満足しているとし、プロジェクトの目的達成に成功し可能性を実証したとのこと。

(images:iStock/stockdevil・Guzaliia-Filimonova)

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あたらしい経済 編集部

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