暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が進行中の裁判にて米シティバンクとバンクオブアメリカの召喚を求める書類を提出

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)が進行中の裁判にて米シティバンクとバンクオブアメリカの召喚を求める書類を提出

欧州ルクセンブルグを拠点とする暗号資産(仮想通貨)取引所ビットスタンプ(Bitstamp)がデンマークで進行中の裁判において、米国シティバンク(Citibank)とバンク・オブ・アメリカ(Bank of America)の召喚を求める書類を11月13日にニューヨーク南部の米国連邦地方裁判所に提出したことをブロックチェーンメディアのTheBlockが11月16日に報じた

ビットスタンプは国内および国際的な銀行送金を円滑に行うために、2018年からデンマークの決済処理事業者CNGプロセシング(CNG Processing A/S)と契約していた。しかしCNGが当初の契約条件を満たさなかったとして、ビットスタンプは2019年4月にデンマークの裁判所に申し立てを行っていた。

ビットスタンプの提出書類によると、米国でのビットスタンプの口座の開設がスムーズに行われなかったこと、顧客によるシティバンクやバンク・オブ・アメリカと関わる口座への入出金が制限されることなど、ビットスタンプはCNGが当初の契約条件では規定されていなかった理由によってビットスタンプのビジネスを妨げていると主張し、CNGに対して170万ドルの保証金と100万ドルの顧客預金の返還を要求していた。

これに対してCNGはビットスタンプに関連する米国の口座がシティバンクおよびバンク・オブ・アメリカによって凍結されているため、資金の引き渡しができないと主張していた。

しかしCNGがこの主張を証明する書類を提出していなかったため、今回ビットスタンプは口座情報を確認すべくシティバンクとバンク・オブ・アメリカの召喚を求める書類を11月13日に米国の地方裁判所に対して提出したという流れだ。

なお裁判が現在も進行中であるため、この裁判に関してビットスタンプによる公式の声明は発表されていない。ただし11月17日のビットスタンプのツイートによると、ビットスタンプの口座からの現金引き出しは問題なく行えるとのことだ。

(images:iStock/Who_I_am)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【12/23話題】メタプラネットが95億円でビットコイン購入、Gate[.]ioが日本市場進出へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告