ブロックチェーンコンテンツ協会がレポート「ユーザーアンケートから見るNFT市場」を公開
ブロックチェーンコンテンツ協会(BCA)がレポート「ユーザーアンケートから見るNFT(ノンファンジブルトークン)市場」を11月5日公開した。
ブロックチェーンコンテンツ協会はゲーム、SNS等のブロックチェーン上のコンテンツに係わる企業によって今年2月設立された自主規制団体だ。
今回公開されたレポートはブロックチェーンコンテンツ関連業者や暗号資産交換事業者の協力を得て、2020年10月13日〜同月19日の期間にて16項目についてアンケートを実施し結果をまとめたものであるとのこと。
アンケートの結果、NFT購入理由として「サービスを楽しむため」が38%「長期投資」「投機目的」といった資産性を持つブロックチェーンコンテンツならではの理由が36%を占めまたということだ。
また10万円以上100万円以下の投資をするユーザーの割合が最も多く、ユーザーの約8割が1万円以上を投資しているとのこと。プレスリリースによるとこの結果は、NFTが従来の「フリーミアムモデル(基本的なサービスは無料で提供し機能追加については課金する仕組み)」とは異なり、デジタルコンテンツを資産として保有するブロックチェーンコンテンツならではであるとしている。
またゲームをはじめとしたブロックチェーンコンテンツの魅力として、デジタルコンテンツを所有できることによって、資産性を持ち、愛着を持ちやすい点や、コミュニティが強固になりユーザーと運営がサービスを共創できること、そしてユーザー間で自由な売買ができること、楽しく投資ができること等が寄せられたとのことだ。
ブロックチェーンコンテンツ協会代表であり株式会社gumi取締役会長である國光宏尚氏は「コロナウィルスの流行後のDXの流れも受けてエンターテイメント産業におけるデジタルコンテンツ市場の重要性は増しています。その流れはゲームに留まらず、音楽やアート等、生で従来鑑賞していたものや、ファングッズの販売等のデジタル化が各業界で議論されています。デジタルデータに唯一性、資産性、流動性を与えることができるブロックチェーン技術を活用した新たなビジネスモデルの模索に当レポートを活用していただけると幸いです」とコメントしている。
レポート「ユーザーアンケートから見る NFT 市場」はこちら
編集部のコメント
アンケートではブロックチェーンゲームユーザーの約2割16%が課金を行いNFTを購入した経験が有るとしています(回答数:2395 件)。
またNFTの購入理由をゲーム(サービス)をより楽しむためにNFTを購入しているユーザーが全体の約 4 割を占めており、またブロックチェーンゲーム(サービス)全体の応援目的で NFT を購入しているユーザーが約2割を占めています。プレスリリースによるとユーザーのブロックチェーンゲーム(サービス)への期待度を伺うことができるとのことです。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/dalebor・KvitaJan)