デジタルガレージと大和証券グループの合弁投資ファンドDG Daiwa Venturesが「DG Lab2号ファンド」を約125億円で組成完了
デジタルガレージと大和証券グループが合弁で設立した株式会社DG Daiwa Venturesが、次世代技術を有するグローバルのスタートアップ企業に向けた投資ファンドDG Lab Fund II E.L.P. Cayman(DG Lab2号ファンド)を約125億円で組成完了したことを11月6日に発表した。今後DG Lab1号投資事業有限責任組合(DG Lab1号ファンド)とあわせて総額約200億円のファンドを運用していく。
DG Lab2号ファンドのリミテッドパートナー(LP)にはエーザイ株式会社、株式会社カカクコム、KDDI株式会社、損害保険ジャパン株式会社、大正製薬株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社TSIホールディングス、ハンファ資産運用株式会社、三井住友信託銀行株式会社等、複数の企業が参画している。
DG Lab2号ファンドはDG Lab1号ファンドと同様にオープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」やDG Labファンドの出資企業と連携し、ブロックチェーン、AI、xR、セキュリティ、バイオヘルスの5つの重点分野を投資対象領域としているようだ。
DG Lab2号ファンドは組成以降既に13社に投資を実行し、DG Lab1号ファンドと合わせ40社以上の投資実績を作ってきている。例えばDG Lab1号ファンドではブロックチェーンの基盤技術を開発するブロックストリーム(Blockstream)へ投資を行っている。またCrypto Garageは内閣府の規制のサンドボックス制度の認定を取得し機関投資家向け決済プラットフォーム「SETTLENET」と円建ステーブルコイン「JPYS」を開発したことを発表している。
編集部のコメント
DG Lab 1号ファンド、2号ファンドともに、北米と日本、アジア、欧州をつなぐグローバルネットワークをはじめとする、DGグループが保有する世界中の豊富なディールソースから投資先を選定することが可能なため、グローバルな視点で優良なスタートアップ企業を峻別して投資し、投資リターンの最大化を目指していきたいとリリースに記載されています。DG Labはブロックチェーン領域において、日本市場とグローバルを結ぶ重要な存在だと考えられますので、動向に注目していきたいです。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock/BadBrother・jauhari1)