ファーウェイ(Huawei)新型スマホに中国デジタル人民元のハードウォレットが搭載予定
中国通信機器大手ファーウェイ(Huawei)が同社が新たに販売する新型スマートフォン「Mate 40」シリーズに中国人民銀行が開発を進めているデジタル人民元(中央銀行デジタル通貨/CBDC/DCEP)のハードウォレットを搭載することを10月30日ウェイボー(微博)にて発表をした。
これにより「Mate 40」シリーズは、デジタル人民元のハードウォレットを搭載した最初の事例となる。
Huaweiがウェイボーに投稿をした内容によると、このウォレットはハードウェアレベルのセキュリティと制御可能な匿名保護、およびオフラインでの送金に対応をするとのことだ。
編集部のコメント
昨年11月にファーウェイは中国人民銀行(中央銀行)の「デジタル通貨リサーチ機関」と提携しています。
またデジタル人民元のハードウォレットについては、中国建設銀行(CCB)がデジタル人民元のためのモバイルアプリウォレットに加えて、ハードウェアウォレットも開発している可能性があると今年9月に報じられていました。
ファーウェイは北京市政府と共同で都市インフラのブロックチェーンソリューションを開発したことが報じられており、また中国深圳市がデジタル人民元を1週間のテスト運用のため深圳市住民5万人を対象に約1億5754万円(1,000万元)分発行し配布することも10月に報じられています。
また10月には中国人民銀行(PBoC)がデジタル人民元の合法化、人民元基軸のステーブルコインの流通を禁止することを目的とした現行の中央銀行法を改正するための公開協議を開始しています。
中国がデジタル人民元の実利用に向け、着々と進んでいるのが伺えます。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/Nerthuz・bakhtiar_zein・Igor-Korchak)