アステリアがブロックチェーン活用の3密回避Webアプリを開発

アステリアがブロックチェーン活用の3密回避Webアプリを開発

アステリア株式会社が次世代ブロックチェーン技術とする「有効非巡回グラフ(DAG:Directed Acyclic Graph)」のひとつ「IOTA(アイオータ)」を活用し、入退室管理システムを搭載した「3密回避Webアプリ」を開発したことを10月29日発表した。

なおこの仕組みは10月29日30日に中部電力株式会社で実施される技術開発本部公開イベント「テクノフェア」で共同検証した内容を公開し、コロナ禍でのイベント実施において改ざんできない行動履歴を分散型台帳に記録する感染対策アプリとして活用するとのこと。

この「3密回避Webアプリ」はDAGである「IOTA」を活用したことで、アリバイ工作など居場所の改ざんができないことが担保された公正な行動履歴を蓄積する仕組みになっているとのこと。

また「3密回避Webアプリ」はイベント参加者がこのアプリを利用して各コースのチェックポイントに設置されたQRコードを読み取ることで、その位置へのチェックイン/チェックアウトを行い、会場内のリアルタイムな混雑状況を手元のスマートフォンや、会場の大型ディスプレイで閲覧し、3密を回避することが可能とのことだ。

リリースによると店舗やイベント会場の入室状況管理システムを既存のブロックチェーン技術でシステム構築した場合に(1)ブロックを確定・検証するためのマイナーが必要 (2)ブロックチェーンを利用するための手数料が必要(3)登録情報が確定するまでに10分程度の時間がかかる、という3つの課題があるが「IOTA」はIoT分野での利用に特化しており、利用者自身がマイナーを務めることから登録情報が確定するまでの待機時間が不要であるという。そのためセンサーやスマホ上のアプリなどを通じて収集した大量のデータやトランザクションを迅速に処理することと、マイナーを設定する必要がないことから分散型台帳を無料で利用することが可能になるとのこと。

今後アステリアでは、DAGである「IOTA」を活用したサービス提供の幅を広げる方針とのことだ。

(images:iStock/SiberianArt・Kateryna-Bereziuk)

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あたらしい経済 編集部

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