クオントスタンプ(Quantstamp)がイーサリアム2.0クライアントの監査完了「フェーズ0のローンチは非常に近い」

クオントスタンプ(Quantstamp)がイーサリアム2.0クライアントの監査完了「フェーズ0のローンチは非常に近い」

スマートコントラクト監査会社のクオントスタンプ(Quantstamp)がイーサリアム2.0のクライアントであるTeku(テク)の監査を終え「イーサリアム2.0(Ethereum2.0)のリリース準備はほとんど整っている」との意見を示したことをブロックチェーンメディアDecryptが10月26日に報じた

DecryptによるとクオントスタンプのCEOであるリチャード・マー(Richard Ma)氏は声明の中で「イーサリアム2.0は非常に近い将来にフェーズ0を提供できるだろう」と述べているとのことだ。

クオントスタンプは主要なブロックチェーンのセキュリティ関連会社のひとつであり、ブロックチェーンやスマートコントラクトのコード監査をメインに取り扱っている。同社はこれまでにイーサリアム、ハイパーレジャー(Hyperledger)、バイナンスチェーン(Binance Chain)、イオス(EOS)、ポルカドット(Polkadot)などのクライアントの監査を行っている。

一方でTekuは、ブロックチェーン開発企業コンセンシス(ConsenSys)によって開発されたイーサリアム2.0のフルクライアントであり、主に機関投資家や企業に対してステーキングサービスを提供することを目指している。

クオントスタンプはTekuのスマートコントラクト監査の過程でコンセンサスルールの適用やコードの保守性、リワードとペナルティの管理機能などを審査し、最終的にクライアントのコードベースが「最高品質」であると報告したとのこと。監査においてノードへのDDoS攻撃などの問題が発見された際も、Tekuの開発チームは迅速に対応したとのことだ。

イーサリアム2.0とはイーサリアムのメジャーアップデート版のパブリックブロックチェーンであり、主にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の導入によってスケーラビリティの向上とセキュリティの強化を目指している。これまでに数回のテストネットのローンチが行われており、順調に進めば2020年中にイーサリアム2.0のメインネット第一段階であるフェーズ0(ビーコンチェーン)のローンチが行われる予定となっている。

(images:iStock/antoniokhr)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

広告

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された