グレイスケール・イーサリアム・トラストがSEC報告企業として登録
米デジタル資産運用会社グレイスケール(Grayscale)の関連会社であるグレイスケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust)が米証券取引委員会(SEC)の報告企業として登録されたことを10月10日発表した。グレイスケール・イーサリアム・トラストはSEC登録届出書の正式フォームである「Form10」を提出していて、SECにより「Form10」が有効化され正式に登録企業となった。
ちなみにグレイスケール・ビットコイン・トラスト(Grayscale Bitcoin Trust)も1月21日にSECに報告企業として登録されている。
グレイスケール・イーサリアム・トラストはイーサリアムのみに投資をしており、投資家にイーサリアムへの投資リスクや市場における価格変動の影響度合いに関するデータを提供するためのインセンティブとして株式発行を行いSECへ報告企業として登録したとのことだ。
今後グレイスケール・イーサリアム・トラストは財務諸表を含む四半期報告書および年次報告書をSECに提出するとともに、これまでの財務諸表や年次報告書をあわせて提出し、米取引所法に基づくその他のすべての義務を遵守していく予定とのこと。
編集部のコメント
グレイスケール・ビットコイン・トラストは9月28日時点で45万BTC(約5,100億円)を保持していることを発表しています。これはビットコイン全体の流通量の2.5%にあたります。
今回グレイスケール・イーサリアム・トラストがSEC報告企業として登録されたことで、ビットコインと同様の投資活動がイーサリアムでも行われるのではないでしょうか。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock/artsstock・Nadore)