韓国銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の仮想運用テストを2021年に開始予定
韓国の中央銀行である韓国銀行が2021年中に中央銀行デジタル通貨(CBDC)の仮想的な流通テストを行うことを現地メディアであるコリア・タイムズが10月7日に報じた。
コリアタイムズの報道によると、来年から行われるこのCBDCの流通テストは、デジタル通貨が現金等の既存の取引媒体に代わって運用可能かどうかを検証するテストとなっており、韓国銀行のCBDC研究開発プログラムの第3フェーズにあたるとのこと。このテストは韓国銀行内部で仮想的に行われる予定となっており、外部企業は実行に関与しないとのこと。
韓国銀行は今年4月からCBDCの研究開発を目的としたパイロットプログラムを開始しており、6月にはCBDCに関する法律を精査するために金融およびIT分野の法的諮問委員会を設置している。その後8月にはパイロットプログラムの第1フェーズである「CBDC開発に必要な技術のレビュー」の完了報告しており、現在はプログラムの第2フェーズである「CBDCのビジネスとの連携の分析」を行っている。
なお韓国銀行が進めているのはあくまでCBDCの研究開発を目的としたパイロットプログラムであり、将来的なCBDCの発行を予定しているわけではないとのことだ。
編集:小俣淳平(あたらしい経済)
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