Google Cloudがイオス・ネットワーク(EOS Network)のブロックプロデューサーへ

Google Cloudがイオス・ネットワーク(EOS Network)のブロックプロデューサーへ

Google CloudがパブリックブロックチェーンEOS Networkのガバナンスを担うイオス・コミュニティ(EOS Community)に参加し、イオス・ネットワーク(EOS Network)のブロックプロデューサーになる予定であると10月6日にブロック・ワン(BlockOne)が発表した。

EOS NetworkはBlock.oneが開発しているイオスアイオー・ブロックチェーンプロトコル(EOSIO Blockchain Protocol)上で構築されている。

Google Cloudのデベロッパー・アドボケイトであるアレン・デイ(Allen Day)氏は「私たちはEOSのブロックプロデューサーになるためのプロセスを開始しています。組織が分散型台帳技術をインフラストラクチャに取り入れ始めるにあたり、パブリックブロックチェーン上の情報が安全に保存され、確実に利用可能であり、意味のある方法でアクセスできるようにすることを約束します」とコメントしている。

Block.oneのCTOであるダン・ラリマー(Dan Larimer)氏は「Google Cloudは今後もBlock.oneに高度にプロビジョニングされた低レイテンシーのインフラストラクチャを提供していきます。安全なオラクル、チェーン間トランザクションレポート、キー管理、高インテグリティのフルノード検証を通じて、Google Cloudの機密コンピューティングインフラストラクチャは、ブロックチェーン技術のセキュリティ、スケーラビリティ、分散化を強化します。世界的なパブリックブロックチェーンの動向の大部分を占めるEOSは、分散型エコシステムを簡単に活用したいと考えている人にとって強力なソリューションです。Google CloudのチームはEOSコミュニティの繁栄とそれを基盤とした高性能なEOSIOテクノロジーがブロックチェーン業界への最高の参入ポイントになることを理解しています。GoogleクラウドをEOSコミュニティに迎え入れ、EOSネットワークへの貢献を期待しています」とコメントしている。

またゴールドマンサックスの元CTO兼CFOがBlock.oneのアドバイザリーボードの議長に就任したことを10月6日にThe Blockが報道している。

編集部のコメント

EOSのホワイトペーパーによると、EOSはコンセンサスアルゴリズム「BFT-DPOS」を採用しています。このコンセンサスアルゴリズムは、EOS.IOソフトウェアを採用しているブロックチェーン上でトークンを保持している人が継続的な承認投票システムを通じてブロック生成者を選ぶことができます。EOS.IO ソフトウェアでは0.5 秒ごとにブロックを生成することが可能となっています。Block ProducerとはEOS Networkにおいてブロックの生成や承認をEOSトークンホルダーによって選ばれるノード群です。最大21のブロックプロデューサが選ばれることとなっています。ブロックプロデューサーがブロック生成を逃した場合や過去24時間以内にブロックを生成して居ない場合は、トークンホルダーからブロック生成の依頼をされないような仕組みとなっております。またブロックのトランザクションの承認に関しては生成されたブロックのブロードキャストから 平均0.25秒後に99.9%の確実性でブロックプロデューサーに確認されたこととみなされます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/LuckyStep48)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【11/22話題】SECゲンスラー委員長が退任へ、金融庁が暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討など(音声ニュース)

米SECゲンスラー委員長が来年1月に退任へ、功績評価の一方で反発や批判も、金融庁、暗号資産・ステーブルコイン仲介業の新設検討=報道、国民・玉木代表が税制改正要望を与党に提出、暗号資産への申告分離課税導入など提案、米裁判所、SECの「ディーラー」定義めぐる訴訟で関連規則を破棄するよう命じる、リミックスポイントが5億円でBTC・DOGE・XRP購入、投資総額30億円に、マスターカードとJPモルガン、ブロックチェーン決済ソリューションを連携 、コインベースが「WBTC」取扱い廃止へ、背景にジャスティン・サンの影響か、2019年のアップビットのハッキングは北朝鮮ハッカー関与か、韓国警察が特定、米ドルステーブルコイン「FDUSD」、スイに対応開始、Injective、オンチェーンAIエージェントSDK「iAgent」リリース

広告

ビットワイズ、「ソラナ現物ETF」を上場申請

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ(Bitwise)が、ソラナ(Solana)を基盤とするETF(上場投資信託)の上場申請を、米国証券取引委員会(SEC)に提出したと11月21日発表した。なおこの申請は、株式取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)を通じて行われたとのこと。またビットワイズは発表上で同商品についてETP(上場取引型金融商品)と記載している