米ナスダック(NASDAQ)に暗号資産(仮想通貨)取引所の運営企業が初上場

米ナスダック(NASDAQ)に暗号資産(仮想通貨)取引所の運営企業が初上場

香港を拠点とするデジタル資産金融サービス企業、ディジネックス(Diginex Limited)が米ナスダック(NASDAQ)に上場し取引を開始したことを10月1日発表した。

ディジネックスはカストディ企業であるディジボルト(Digivault)やシンガポールの暗号資産(仮想通貨)取引所イークオウス(EQUOS)を運営する企業である。

今回暗号資産取引所を保有する企業がナスダックに上場したのは、ディジネックスが初の事例となる。

ナスダック(NASDAQ:National Association of Securities Dealers Automated Quotations)は米国の新興企業(ベンチャー)向けの株式市場で、新興企業向けの株式市場としては世界最大の規模を誇る。ナスダックにはアルファベット(GOOG)アマゾン(AMZN)アップル(AAPL)フェイスブック(FB)ネットフリックス(NFLX)も上場をしている(※カッコ内はティッカーシンボル)。

今回のディジネックスの上場は、既にナスダックに上場していた特別買収目的会社(SPAC)である8i・エンタープライズ・アクイジション(8i Enterprises Acquisition Corp.:ティッカーシンボル JFK)と合併をすることで行われた(なお合併により8iはディジネックスの上場とともに上場廃止となっている)。

なおリリースによると、ディジネックスが上場前に完了した調達金とSPACに残っている資金を合わせると、約5,000万米ドル(約52億8,000万円)が調達されたことになるとのこと。

 今後ナスダックでは、ディジネックスをティッカーシンボル(EQOS)として取引を行うとのことだ。

編集部のコメント

特別買収目的会社(SPAC:Special Purpose Acquisition Company)とは有望な未公開企業を探して買収することだけを投資家に約束し、資金調達をする企業形態です。IPOの際にどの会社を買収するか不明のため、「ブランク・チェック・カンパニー(白紙委任の会社)」とも呼ばれます。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/Funtap)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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