東京海上日動とデジタルプラットフォーマーがデジタル通貨ウォレットからオンラインで保険加入する仕組み構築へ向け業務提携
Digital Platformer(デジタルプラットフォーマー)株式会社が東京海上日動火災保険株式会社と業務提携したことを9月8日発表した。両社はこの提携により金融機関が発行するデジタルマネーを使ってウォレットから簡単に保険加入できる仕組みの構築を目指すとのこと。
Digital Platformer(DP)社はソラミツ株式会社開発のオープンソース・ブロックチェーン「Hyperledger Iroha(ハイパーレジャーいろは)」を使用し、様々な金融サービスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するLITAプラットフォームを提供する企業である。
今回の提携の第一弾として両社は、DP社のLITAプラットフォームを活用する企業の従業員向けに、オンラインで保険加入できる仕組みを構築するとのこと。
DP社が提携する金融機関が提供するデジタルマネー用ウォレットと東京海上日動の契約システムを連携させることにより、新型コロナウィルスに感染してしまった際の収入減に備えた所得補償保険などにウォレットから簡単に加入し、保険料の支払いまで完結することが可能になるとのこと。
なおこの仕組みの構築は、2021年4月の実現を目指すとのことだ。
編集部のコメント
Digital Platformer株式会社は2020年4月に設立された企業で、デジタルマネー・安全性の高いデジタルIDを普及させることにより世界中に17億人いると言われている銀行口座を持たない人や、低所得者層が安全かつ即座に給与や送金が受け取れる、利便性と透明性のある社会作りなど金融包摂に貢献することを目指しています。
Digital Platformer社提供のプラットフォームLITAは、デジタルマネー発行・運用において、カンボジア中央銀行、モスクワ証券取引所で採用されているソラミツ社のオープンソース・ブロックチェーン「Hyperledger Iroha」上で稼働しています。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/Irina-Shibanova)