米デジタル資産運用企業Cred(クレド)がVisaのFintech Fast Track Programへの参加を発表
米デジタル資産運用企業のCred(クレド)がVisaのFintech Fast Track Program(フィンテックファストトラックプログラム)に参加し、決済イノベーションを実現していくことを発表した。
CredはFintech Fast Track Programへ参加することで、Visaが提供しているサービスやセキュリティシステムをより簡単に活用することができるようになるとのこと。
このプログラムを活用して、Credは具体的にVisaのネットワークを介して顧客の銀行口座に直接利息の支払いを送ること、顧客が暗号資産を清算することなくクレジットラインにアクセスできるCrypto Line of Credit (C-LOC)カードを発行すること、Visaの決済商品を使用してデジタル資産を簡単に取得することなどを予定している。
CredのCEO兼共同創業者であるDan Schatt(ダン・シャット)氏は「Visaのプログラムへ参加することで、公正な金融サービスを提供するというCredのミッションをさらに強化し、可能な限り効率的な方法で貸し出し・借り入れサービスを拡大していくことができます。Credは常に伝統的な銀行業務とブロックチェーンベースの金融サービスの架け橋としての役割を果たしてきましたが、Visaとの直接的な関係を持つことで、デジタル資産の貸し出しで発生している大きな成長をサポートするために、より迅速に規模を拡大することが可能になります」とコメントしている。
VisaのCrypto部門の責任者であるCuy Sheffield(カイ・シーフィールド)は「デジタル通貨ウォレットの優先ネットワークとしてCredのような革新的なフィンテック企業がVisaのネットワークの価値を活用できるよう支援できることを大変嬉しく思います。Fintech Fast Track Programを通じて、Visaの専門家、技術、リソースを利用して効率的に規模を拡大できるようCredをサポートすることができます」とコメントしている。
編集部のコメント
Visaのウェブサイトによると、Fintech Fast Track Programはフィンテック企業やスタートアップ企業の支援を目的としたVisaプログラムの中のプロジェクトの1つのようです。このプログラムへ参加した企業は、約4週間でVisaのグローバルネットワークに参加可能の状態になるとのこと。このプログラムを通してVisaはフィンテック企業へ投資、パートナーシップ締結の機会を生み出しているようです。なお日本企業では2019年にバンドルカードを提供する企業「カンム」がFintech Fast Track Programへ参加しております。
そして2020年9月1日に株式会社オリエントコーポレーション、株式会社クレディセゾン、すみしんライフカード株式会社、三井住友カード株式会社の4社がプログラムへ参加したことを発表しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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