ステイクテクノロジーズがChainlink(チェインリンク)と技術的連携開始

ステイクテクノロジーズがChainlink(チェインリンク)と技術的連携開始

Stake Technologies(ステイクテクノロジーズ)株式会社が、分散オラクルを提供するChainlink(チェインリンク)と技術的連携を開始したことを8月12日発表した。

今回の技術的連携はステイクテクノロジーズが5月にローンチした、日本発のレイヤー1パブリックブロックチェーン「Plasm Network(プラズムネットワーク)」の開発にあたり行ったものとのこと。

「Plasm Network」はパブリックブロックチェーンの相互運用性とスケーラビリティ問題を解決するブロックチェーン。スケーラビリティ問題を解決するためにレイヤー1の「Plasm Network」上にレイヤー2ソリューションが実装されている。また「Plasm Network」はWeb3財団、Parity Technologies社の開発するパブリックブロックチェーンであるPolkadotに接続される予定となっている。

 Chainlinkはブロックチェーン外部の情報をセキュアにスマートコントラクトに接続する「ミドルウェア」を提供する企業。同社は中国の国家ブロックチェーンプロジェクトであるBSNネットワークにパートナーとして参画している他にGoogleやEthereum Enterprise Alliance(EEA)、Binance(バイナンス)などを顧客に持っている。

今回の技術的連携では「Plasm Network」上にChainlinkの開発する「ミドルウェア」を統合することで、アプリケーションの開発者及び参加者がブロックチェーン外部のデータをセキュアにPlasm Network上で利用できるようになるとのこと。

連携の初期ユースケース作成として、Chainlinkの分散オラクルを用いたETH/BTC価格の取得を実装し、将来的にはETH/BTCの価格にとどまらず分散金融、IoT、スマートシティやゲームなどのソリューションをChainlinkと連携して作成していくとのことだ。

ChainlinkのHead of Business DevelopmentであるDaniel Kochis(ダニエル・コーキス)氏は「Plasmのスケーラブルなスマートコントラクトプラットフォームを、オフチェーンのデータリソースを提供するChainlinkの分散オラクルネットワークを用いて強化できることを非常に楽しみにしています。私達はPlasmの開発者とユーザーにさらなる価値を届け、Polkadotエコシステム内で使用されるDeFiなどのサービスが生まれることを楽しみにしています」とプレスリリースにてコメントしている。

またステイクテクノロジーズの代表取締役社長である渡辺創太氏は「世界的に実績の豊富なChainlinkと、弊社がコアコントリビューターとして開発するPlasm Network上で連携ができるのを非常に楽しみにしています。過去に我々はWeb3財団、Parity Technologies、UC Berkeley、LongHashなど世界的なチームと協力関係を強化してきましたが、これからも世界トップクラスのブロックチェーンスタートアップとの連携を通して世界で通用するパブリックブロックチェーンを作りにいきます」とプレスリリースにてコメントをしている。

編集部のコメント

「Plasm Network」はPolkadotの公式なライトペーパーに記載、プロダクト事前参加申し込みでは世界中から31日間で16,783 ETH(約3億円)がステイクの作成したスマートコントラクトにロックされるなどグローバルで知名度を向上させています。 また「Plasm Network」は2020年のQ4を目標にPolkadotに接続し、ホワイトペーパーにあるすべての機能を有効にする予定であることをステイクテクノロジーズのCTOである山下琢巳氏が以前「Plasm Network」ローンチの際にコメントをしています。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/NB_Factory)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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