中国の主要な国有商業銀行がデジタル人民元(DCEP)のウォレットアプリケーションの内部テスト開始か
中国の主要な国有商業銀行がデジタル人民元(DCEP)のデジタルウォレットの内部テストを開始したことを8月6日ロイターが報じた。
ロイターによると、中国メディア「21st Century Business Herald」が深センを含む複数の都市の国有銀行従業員の発言として「送金と決済機能を備えたアプリケーションの内部テストが行われている」と報じているとのことだ。
中国の中央銀行である中国人民銀行(PBOC)は先日に「中央銀行デジタル通貨について開発を積極的かつ着実に推進すべき」と声明を出しており、今回の内部テストは中国人民銀行の示したこの方針と一致している。
また中国人民銀行のデジタル通貨研究所はロイターに対し「4都市でデジタル通貨電子決済システムの内部テストを実施しており、次回の冬季オリンピック会場で試験的にシステムを導入する計画である」と説明しているとのことだ。
編集部のコメント
デジタル人民元(DCEP)の試験運用は先月7月にTikTok運営企業Bytedance社、中国の配車サービス企業DiDi社、フードデリバリー企業Meituan Dianping社が中国デジタル通貨研究所と協力し行っています。 また5月には交通費補助金としてDCEPのテスト利用を開始しています。 DCEPは2022年開催予定の北京冬季五輪で利用をする計画であることも、既に報じられています。中国は着実にDCEPの実運用に向けて動いているようです。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
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