Brave(ブレイブ)がGuardian(ガーディアン)と共同でファイアウォールとVPN機能の提供を発表
Brave Software(ブレイブソフトウェア)とGuardian(ガーディアン)が提携したことを7月27日に発表した。この提携によりBrave Softwareが提供する次世代分散型ブラウザ「Brave」上にGuardianが提供する「Firewall + VPN」の機能を統合したとのこと。
「Brave」はプライバシー保護機能を持つブラウザで、個人情報を収集するような広告やトラッカーをブロックし、消費者が自分の個人情報にまつわる権限をコントロールできるようなインターネット環境を提供することを目指している。
Guardianが提供する「Firewall + VPN」は、ネットワークレベルでプライバシーを保護するソフトウェアだ。このソフトウェアはユーザーデバイスに関するデータの発着信を監視し、不正アクセスをブロックする機能(ファイアウォール)と、ユーザーデバイスのIPアドレスを隠し、インターネット上の行動を全て暗号化して保護する機能(VPN)を備えている。
今回の提携と機能統合によって「Brave」のユーザーはプライベートネットワークを利用して、より安全にインターネットを利用できるようになる。また「Brave」上で「Firewall + VPN」機能をオンにすると、デバイス上のすべてのアプリケーションで「Firewall + VPN」機能が適用されるとのこと。
なお今回の機能統合は「Brave」のiOS版アプリにのみ適用される。すでにApp Storeでは、アップデート済みの「Brave」が利用可能となっており、月額9.99ドル(約1,050円)もしくは年額99.99ドル(約10,500円)で「Firewall + VPN」機能を追加することができる。
またAndroid版の「Brave」などのiOS版以外のブラウザでの「Firewall + VPN」機能の利用は、今年後半に可能になる予定とのことだ。
編集部のコメント
Braveはもともと個人データを収集するような広告やトラッカーをブロックするファイアウォールのような機能を備えています。そのため今回の提携によるユーザーにとってのメインの追加機能はVPNといえるでしょう。VPNとして仮想の専用線を介することにより、より高度なセキュリティのもとでインターネットを利用することができるようになると考えられます。
また「Firewall + VPN」機能を利用することで、Brave以外のデバイス上すべてのアプリケーションにおいても同様のプライバシー保護機能を利用できるようになるというのもユーザーにとっての大きな機能改善と考えられます。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/Irina-Shibanova)