フィリピンの大手銀行UnionBank(ユニオンバンク)がブロックチェーン活用の債券を購入できるアプリ「Bonds.ph」をローンチ
フィリピンの大手銀行であるユニオンバンクがブロックチェーンを活用しフィリピン財務局(BTr)が発行するRTB(リテール・トレジャリー・ボンド)を消費者が購入できるアプリ「bonds.ph」の提供を開始したと、Ledgerinsightsが報じた。トレジャリーボンドとは、国が発行する償還期間が10年越えの債券のこと。
ユーザーがbonds.phへ入金をする方法として、UnionBankアカウントへの入金、もしくは入金が可能なネットワークサービスを提供するアプリPayMara(ペイマラ)などを介する入金の2つが紹介されている。
Rosalia V. De Leon(ロザリア・デ・レオン)財務大臣は「Bonds.phのローンチは、すべてのフィリピン人、特に銀行口座を持たない人々が、簡単かつ手頃な価格でBTrの最新のリテール・トレジャリー債であるRTB-24に投資するための機会を生み出します」とコメントしている。
編集部のコメント
ユニオンバンクはブロックチェーン領域に4つの働きかけをしています。その4つとは「1フィリピン中央銀行の認可を受けている暗号資産取引所であるフィリピン・デジタル・アセット・エクスチェンジ(PDAX)と提携、2フィリピンのクリアリングハウスにアクセスすることができない地方銀行がブロックチェーンを使って銀行間決済を高速化するためのソリューション提供、3スマートレンディングプラットフォームの立ち上げのために中国・シンガポールの企業OneConnectと提携、4トークン化した通貨のクロスボーダー決済のトライアル」です。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
(images::iStock/Igor-Korchak・b14ckminus)