三井住友銀行が貿易取引のデジタル化に向けブロックチェーンプラットフォーム「Contour」と「Komgo」へ参加

三井住友銀行が貿易取引のデジタル化に向けブロックチェーンプラットフォーム「Contour」と「Komgo」へ参加

三井住友銀行がブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォームの「Contour (コントール)」のパイロットプログラムとKomgoSAの開発する「Komgo(コムゴ)」の2つのコンソーシアムへ参加するためのメンバーシップ契約を締結したことを発表した。

「Contour」は50以上の銀行、企業による実証実験後、2020年にローンチされたプラットフォーム。「Contour」は信用上取引に関わる貿易金融業務全般のデジタル化を目指している。「Komgo」は大手金融機関、石油メジャー、コモデティティートレーダー等の18社が株主と参加するコモデティティ業界のためのプラットフォームだ。

今後三井住友銀行は「ウィズ・コロナ」の世界を見据え、既に本行と実証実験を終了している「MarcoPolo」とともに、「Contour」と「Komgo」へ参入することで貿易実務のデジタル化を加速させ、顧客にとって付加価値の高いサービス提供を目指していくとのこと。

編集部のコメント

2020年1月31日に、三井住友銀行はSBIとR3のエンタープライズ・ブロックチェーン技術を国内で展開するための合弁会社SBI R3 Japanの株式を14%取得する覚書を締結しています。三井住友銀行とSBI R3 Japanの協業内容は、輸出入企業間の決済を銀行が代行するオープンアカウント取引における銀行間の取引条件のやり取りを分散型台帳に置き換え、輸出入企業間の決済を銀行が保証する信用状を分散型台帳で管理する仕組みを構築していくことです。

三井住友銀行は、ブロックチェーン技術を軸に貿易金融領域のデジタル化に大きな活路を見いだしつつあるように感じます。今後の三井住友銀行の展開に期待していきたいです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)

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この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

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