R3のCEOが新たに社債テクノロジーベンチャー立ち上げを発表
エンタープライズブロックチェーン企業R3のCEOであるDavid Rutter(デービッド・ラッター)氏が、社債テクノロジーベンチャー「LedgerEdge(レジャーエッジ)」を立ち上げたことをLedgerinsightsが報じた。
LedgerEdgeは社債市場におけるセカンダリー取引のためのプラットフォームとエコシステムを構築している。同社によると現在1日あたり590億ドルの社債が取引されているが、電子的に取引されているのは3分の1以下であるとのこと。
LedgerEdgeは社債市場の非効率性にも対応し、市場の流動性を向上させることを目指している。さらにLedgerEdgeはデータの中央集権的な保管場所から離れ、ブロックチェーン技術、人工知能、安全なエンクレイブコンピューティングを使用して、データ漏洩の問題に対処することも計画している。
David Rutter氏は「社債のセカンダリー市場は成長しており、進化の機は熟していますが、既存のプラットフォームは目的に合っていません。データはプラットフォームによって収益化され、断片化された不透明な市場に流出し、執行の質を低下させています。私たちは業界と協力して、流動性とデータの所有権の所在を特定し、促進するという課題を解決するプラットフォームを構築します」とコメントしている。
編集部のコメント
Ledgerinsightsによると、Ratter氏は社債の分野で豊富な経験を持っているとのことです。R3を設立する前は、世界の金融インフラを構築しているICAPに10年間在籍し、ICAP Electronic BrokingのCEOとして債券事業を率いていました。最近では債券に特化した企業LiquidityEdgeを設立し、2019年に1億5000万ドルでMarketAxessに売却しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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