イーサリアム(Ethereum)2.0のローンチが2021年に持ち越しか
イーサリアム財団(Ethereum Foundation)の研究者であるJustin Drake(ジャスティン・ドレイク)氏が、イーサリアム(Ethereum)2.0の初期段階(フェーズ0)のローンチが2021年に持ち越される可能性があることを明らかにした。
このドレイク氏の発言は、7月10日に行われたイーサリアム2.0の第4回AMA(Ask-Me-Anything)での、一般者からの質問に対し回答した内容だ。
ドレイク氏は「イーサリアム2.0のローンチ予定はいつになりそうか」という質問に対し「パブリックテストネットやバグバウンティプログラムなどについて2~3か月のテスト期間が必要であり、これらを2020年第3四半期に行うことは難しい。そのため、フェーズ0のローンチは早くても2021年の1月3日以降になるでしょう」と回答をした。
一方でイーサリアムの創業者であるVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏はこのドレイク氏の発言に対し、あくまで2020年中のローンチを予定していると反論を行っている。
ブテリン氏は「個人的な意見になってしまうが、私はこの回答に反対です。私は上記の準備の進捗度合いにかかわらずフェーズ0を1月3日より前にローンチしたいと思っています:D (:Dは顔文字)」と返答し、その理由として「イーサリアム1のローンチの際はマルチクライアントテストネットの立ち上げから本番環境のローンチまで4か月かかったが、イーサリアム2.0はイーサリアム1よりもシンプルなのでイーサリアム1の時よりも準備に時間をかける必要はないと考えています」と説明を行った。
編集部のコメント
イーサリアム2.0に関しては、今年6月にマルチクライアントテストネット「Altona(アルトナ)」の立ち上げが行われています。つまりブテリン氏の「イーサリアム1のローンチよりも時間がかからない」という主張通りにイーサリアム2.0のローンチが行われるのであれば、遅くとも6月から数えて4か月後の今年の10月中にはイーサリアム2.0がローンチされる可能性はあるかもしれません。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)