東海東京とトーセイが8月にデジタル証券をシンガポールの取引所で上場予定か
東海東京フィナンシャルホールディングスと不動産開発などを手掛けるトーセイが、8月に日本国内オフィスビルの賃料収入を裏付けとしたデジタル証券をシンガポールの取引所「iSTOX」に上場させる予定であると7月9日に日本経済新聞が報じた。
デジタル証券化する対象はトーセイが首都圏に持つ数十億円規模の物件とのこと。トーセイは特別目的会社を通じブロックチェーン上に条件や取引データを記録できるデジタル証券を発行する。
デジタル証券を売買するには、iSTOXに口座を開く必要があるが現時点で日本人は利用することができない。
編集部のコメント
トーセイは東京都を軸に、不動産流動化、開発、賃貸、ファンド・コンサルティング、ホテル、管理の6事業を保有し、ポートフォリオ経営を推進している不動産関連企業です。トーセイ社第71期第1四半期の有価証券報告書によると、トーセイは東京証券取引所市場第一部並びにシンガポール証券取引所メインボードに上場しています。シンガポール証券取引所に上場していることから、シンガポールでデジタル証券上場の意志決定を早く進めることができたのではないでしょうか。国内資産を裏付けとしたデジタル証券の上場は日本国内の企業で初となる試みなので、非常に楽しみです。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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