韓国の大手通信キャリアSK TelecomとLG U+がブロックチェーン利用のスマートフォン補償サービスを相次ぎ発表
韓国の大手通信キャリアであるSK TelecomとLG U+がブロックチェーン技術を利用したスマートフォン補償サービスを相次いで発表した。
SK Telecomはスマートフォンを紛失・破損した際の補償申請をアプリ上で行えるようになるサービスを7月3日に発表した。
従来SK Telecomでは、顧客が補償の申請を行う際に修理業者から紙の修理証明書をもらい、それを保険会社に提出する必要があった。しかし今回同社が発表した補償サービスでは電子証明書という形で修理証明書を受け取り、専用アプリから保険会社に申請することができるとのこと。
このサービスについてSK Telecomは「電子証明書はブロックチェーンで発行・管理されるため、迅速な処理が可能になるとともに、不正な申請や証明書の偽造は非常に難しくなる」と述べている。
なおこのサービスの対象者はSK Telecomが提供するスマートフォン保険に加入しており、SamsungのGalaxyシリーズを利用する顧客となっている。
また韓国大手キャリアLG U+もSK Telecom同様のブロックチェーンを利用したスマートフォン補償サービスを5日に発表している。こちらのサービスではLG U+のスマートフォン保険に加入しており、LGまたはSamsungの端末の利用している顧客が対象となるとのことだ。
編集部のコメント
韓国の大手通信キャリアが過去にブロックチェーン技術を利用したサービス提供をした例として、今年6月に韓国3大通信キャリア(SK Telecom、LG U+、KT)がブロックチェーンを利用した運転免許証の認証サービスを発表しています。また同月に韓国の保険会社であるKB損害保険と3大キャリアが共同でブロックチェーンを利用したモバイル通知サービスの開始を発表しています。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/Happy_vector・antoniokhr)