英金融規制当局が暗号資産(仮想通貨)市場調査レポートを公開
英国の金融規制当局である金融行動監視機構(FCA:Financial Conduct Authority)が暗号資産(仮想通貨)市場調査レポートを6月30日公開した。
今回行われた市場調査は昨年2019年末に3,085名を対象に行われたオンラインアンケートをもとにしているとのことだ。
レポートでは英国国内の成人のうち3.86%が暗号資産を保有していることや、暗号資産保有者のうち75%の人の保有量が1,000ポンド(約13万3,000円)に満たないこと、保有者のうち95%が英国以外の国の取引所を利用していることなどが記載されている。
これは英国の成人人口を5,000万人とすると、約190万人が暗号資産を保有していることを意味する。
また昨年からの大きな変化として「暗号資産(Cryptocurrency)という言葉を聞いたことがない」と回答した人が昨年の調査では58%だったのに対し、今回の調査では27%まで減少しているとのことだ。
編集部のコメント
今回公開されたレポートでは、調査対象者の10%以上が聞いたことがあると回答した暗号資産として、ビットコインが78%、FacebookのLibraが22%、ビットコインキャッシュが20%、イーサリアムが17%、ビットコインSVが12%、ライトコインが12%と結果が記載されています。
これにより英国国内では、暗号資産としてまだ発行されていないFacebookのLibraの知名度が、ビットコインキャッシュやイーサを上回ってることが分かりました。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/stockdevil・Who_I_am)