タイの公的債務管理局がブロックチェーンベースの債券2億バーツ(約6億8,700万円)の発行を計画
タイの公的債務管理局がブロックチェーンを利用した貯蓄債の試行として、2億バーツ(約6億8,700万円)の少額貯蓄債発行を実施する計画を練っているとバンコクポストが報じた。債券は、タイのクルンタイ銀行のブロックチェーンベースの電子ウォレットを通じて発行されるとのこと。
債券発行の目的は個人投資家が貯蓄の代替手段として、より良いアクセスを可能にするためとのこと。通常タイでは債券の最低額面は1,000バーツだが、ブロックチェーン債の場合は1バーツから発行可能。そして今回の計画では最低購入額は100バーツ(約340円)で上限額は50万バーツ(約171万8,570円)になるとのこと。
債券の流通経路は初期段階においてはクルンタイ銀行の電子ウォレットのみだが、銀行の支店、ATM、モバイルバンキングなどにも流通させていく予定とのこと。
編集部のコメント
2019年10月にタイ債券市場協会は債券登録にブロックチェーン導入をすることを発表しました。その後タイに拠点を置くトヨタリースがブロックチェーン債を発行しております。
またタイの証券取引所はブロックチェーンをベースにしたデジタル資産プラットフォームの立ち上げも計画しています。
このようにタイでは政府が率先してブロックチェーン技術を導入して、民間企業やタイ国民の支援を行なっています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
(images:iStock/kingwin・Andrey-Suslov)