テゾス(XTZ)のICOへの集団訴訟が2,500万ドルで和解の見込み

テゾス(XTZ)のICOへの集団訴訟が2,500万ドルで和解の見込み

2017年のテゾス(XTZ)のICOによる資金調達についてテゾス財団(Tezos Foundation)が受けている集団訴訟が、原告への2500万ドル支払いによって和解合意に達する見込みであることが6月1日明らかになった

このことからテゾス財団は和解金の申請に関するウェブサイトを立ち上げている。

この集団訴訟はトークンセール後のテゾス財団の内紛によるプロジェクトの遅れを発端として、2017年にBlock & Leviton社が中心となって訴えを起こしたもの。テゾス財団は無登録の証券発行にて違法に2億3,200万ドル相当のイーサリアムを調達したとして提訴されていた。

この訴えについてテゾス財団側は一貫して違法性はなかったと主張しつつも、長期的な裁判によるコストを考慮して今年3月20日に2,500万ドルの和解案を提出。同和解案は4月30日に地方裁判所により仮承認を受けた。そして今年8月27日に公聴会が開かれ和解案が適正であるかの最終判断が下される予定だ。

この一連の流れにより和解が成立する見込みであることから、テゾス財団は同訴訟に関する専用ウェブサイトを6月1日に立ち上げた。同ウェブサイトでは和解金の対象者に関する説明や、今後の予定、和解金申請フォーム、FAQなどが掲載されている。

ウェブサイト開設を受け、原告であるBlock & Leviton社はテゾス集団訴訟において和解金を受け取れる可能性のある人に対してサイト上で申請を行うようリリースを発表した。

またこのウェブサイトによると和解金の対象者は2017年のテゾスICOに参加した投資家となっている。

和解金申請の締め切りは2020年10月16日となっており、和解に異議を唱える場合は8月6日までに裁判所に書類を提出する必要があるとのことだ。

(images:iStock /Who_I_am)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【12/18話題】メルカリがイーサリアム保有者に毎月ポイント付与、メタプラネットがビットコイン購入資金調達など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

米財務省、北朝鮮の暗号資産マネーロンダリングネットワークに制裁

米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、北朝鮮に送金されたデジタル資産のマネーロンダリングに関わったとして、ルー・フアイン(Lu Huaying)氏とチャン・ジエン(Zhang Jian)氏、およびUAE拠点のグリーン・アルパイン・トレーディング社(Green Alpine Trading)に制裁を科したと12月17日に発表した