次世代分散型ブラウザBrave(ブレイブ)に暗号化ビデオ通話機能「Brave Together」が追加
次世代分散型ブラウザBrave(ブレイブ)を運営するBrave Software社が、同ブラウザにビデオ通話サービス「Brave Together」を追加したことを5月27日発表した。
「Brave Together」はエンドツーエンドの暗号化を特徴としたビデオ通話サービス。Brave Software社の公式Twitterが紹介していた記事によると、オープンソースのビデオ会議ソフトウェアJitsiをもとに開発がされており、またアクティビティをログに残さないことも特徴であるとのことだ。
「Brave Together」の利用にはアカウントは必要なく、Brave TogetherのWebサイトからチャットルームを作成しアドレスを他のユーザーに共有することで利用人数に制限がなくビデオ通話を体験することができるとのこと。
ただし「Brave Together」は現時点ではBraveのテスト版であるNightlyバージョンでのみ使用が可能で、Android版やiOS版など他のブラウザでは利用ができないとのことだ。
編集部のコメント
Braveは個人データを収集するような広告をブロックする機能「BRAVE SHIELDS」をもつブラウザです。広告をブロックすることでブラウザが軽くなるという利点がある他、Braveでは反対に広告を閲覧することでBraveの独自トークン「BAT(ベーシックアテンショントークン)」を取得することもできます。また「BAT」によりサイトや動画のクリエイターに支援をすることができる「Brave Rewards」の機能も利用が可能です。
Braveの正式版には、iOS版、Android版、Windows版、macOS版、Linux版がリリースされており、現在では毎月1,390万人が利用しているとのことです。
なおBraveの独自トークンBATはイーサリアムベースで作成されたERC20規格に準拠したトークンとなっています。日本の取引所ではGMOコインとビットフライヤーが取り扱いをしています。
分析会社StatCounterによると、Web全体の使用率62%にあたる10億人を超えるユーザーがGoogleChromeを利用しているそうです。BraveのMAUは現在1,390万人とのことでChromeと比較をするとまだ小さいです。 しかしBraveは、米国暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)でBATの取り扱いが開始され、またバイナンス(Binance)との提携など、知名度を上げ順調にユーザー数を伸ばしています。今年3月には、およそ半年でDAUが1.6倍以上になったというニュースも報じられており、今回のBraveのビデオ通話サービス追加もユーザー数を増やす取り組みになるかと思います。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:RaStudio,dalebor)