ConsenSysのエンタープライズ向けイーサリアムネットワーク管理ツール「PegaSys Ethereum Suite」がMicrosoft Azure Marketplaceにて取り扱いを開始
イーサリアム特化のブロックチェーン開発企業ConsenSys(コンセンシス)が、エンタープライズ向けイーサリアムネットワーク管理ツールである「PegaSys Ethereum Suite」をMicrosoft Azure Marketplaceにて取り扱いを近日中に開始することを5月8日発表した。
「PegaSys Ethereum Suite」は、ConsenSysのプロトコルエンジニアリンググループのPegaSysが提供するイーサリアムの管理ツールである「Hyperledger Besu」「PegaSys Plus」「PegaSys Orchestrate」が含まれており、エンタープライズ開発者によって13万ダウンロードされてる実績をもっているとのこと。
また同社は同マーケットプレイスで提供するAzureでイーサリアムブロックチェーンを開発するツール「Blockchain Development Kit for Ethereum」がHyperledger Besuのサポートを追加したことも併せて発表している。
編集部のコメント
「Hyperledger Besu」「PegaSys Plus」「PegaSys Orchestrate」について補足します。
「Hyperledger Besu」はパブリックとプライベート両方のパーミッションドネットワークを使用するケースの企業向けに設計されたイーサリアムベースのブロックチェーンです。ConsenSysによって構築され、Enterprise Ethereum Alliance(EEA)によって開発されています。
「PegaSys Plus」はHyperledger Besu上に構築される商用ライセンスのEthereumクライアントです。セキュリティ構成、イベントストリーミング、高度な監視などのエンタープライズ機能などによってHyperledger Besuを拡張するツールです。 なお「PegaSys Plus」は、株式会社日立ソリューションズがConsenSysと国内初の販売代理店契約を締結し、4月1日より日立ソリューションズが販売開始をしているツールでもあります。
「PegaSys Orchestrate」は商用ライセンスのEthereumトランザクションオーケストレーションシステムです。ビジネスアプリケーションをEthereumネットワークに接続することでトランザクション、スマートコントラクト、秘密鍵などを管理する機能を提供することにより、組織が任意のEthereumネットワーク上に構築できるようにするシステムとなっています。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(antoniokhr,liuzishan,Lidiia-Moor)