アメリカの仮想通貨特化のベンチャーキャピタルVolt CapitalがChicago Defi Allianceを設立
仮想通貨領域特化の米国ベンチャーキャピタルVolt CapitalがChicago Defi Allianceを設立したことを発表した。
Chicago DeFi Alliance(シカゴ・ディファイ・アライアンス)のメンバーは、「Volt Capital、TD Ameritrade、CMT Digital、Cumberland DRW、Jump Capital、Compound Finance、DV Trading、Arca」となっている。
シカゴでアライアンスを設立した背景には、シカゴは世界のデリバティブ取引市場の5分の1(20%)を占めているからとのこと。
Chicago DeFi Allianceは、仮想通貨系のスタートアップ企業やプロトコルのために、マーケットメーカーへのアクセス、流動性、プロダクトのフィードバック、専門トレーダー、人材へのアクセスなどをサポートする目的で設立された。
なお現在、利用されるDeFiプロトコルは、dYdXとYieldということが明かされている。
編集部のコメント
仮想通貨領域特化ベンチャーキャピタルであるVolt Capitalの投資先で明らかになっているのは、rise wallet Fortmatic、NOMAD TECH、name base、MATRIX、Dharmaです。
また、今回のアライアンスメンバーのJump Capitalは、フィンテック、ITやデータインフラ、B2B SaaS、メディア分野のデータドリブンなテック企業にシリーズA、Bで投資をしているベンチャーキャピタルです。ブロックチェーン領域の投資先としては、BitGoやDigital Assets Dataが存在しています。
そしてCumberland DRWは、金融機関や富裕層がデジタル資産分野のトレード機会を提供するシステムを提供している企業です。 またCMT Digitalは、仮想通貨取引、ブロックチェーン技術への投資、仮想通貨/ブロックチェーン技術業界における法的/政策的関与に焦点を当てている企業です。
このように様々な領域の企業が参加しているChicago Defi Allianceが率先してDefi(分散型金融領域)と既存の金融取引を組み合わせ、DeFi領域が発展していく道筋を切り開いてくれることをあたらしい経済編集部は期待しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:Elen11,antoniokhr)