米ナスダック、グレースケールの「アバランチ(AVAX)投資信託」をETFとして上場申請

Grayscale Avalanche Trustの上場提案書提出

暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)が運営する暗号資産アバランチ(AVAX)の投資信託「グレースケール・アバランチ・トラスト(Grayscale Avalanche Trust)」の上場および取引開始に向け、米証券取引所「ナスダック(Nasdaq)」が3月27日付で米証券取引委員会(SEC)に提案書を提出した。

この提案が承認されれば同信託は現物ETF(上場投資信託)として「ナスダック」に上場する。なお、この申請は「19b-4申請書(Form 19b-4)」として提出されており、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て申請の承認または却下が決定される。

また同書類では「グレースケール・アバランチ・トラスト」の信託受託者に、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust Company)が指定されている。

なお同信託資産の保管機関(カストディアン)は、コインベースカストディトラスト(Coinbase Custody Trust Company)が担当する予定。また管理者および証券代行(トランスファーエージェント)については、バンクオブニューヨークメロン(BNY Mellon)の資産サービス部門が務める予定とされている。

「19b-4申請書」とは、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を経てETFの登録に関する「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」の承認が行われる。

また今月14日には米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、AVAXの現物ETF「VANECK AVALANCHE ETF」に関する登録届出書「S-1申請書」をSECへ提出している。

参考:ナスダック
画像:iStock/Who_I_am

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した