ワールドとVisa、ステーブルコイン決済ウォレットと協議中か=報道

ワールドネットワークウォレットにVisaの機能を導入か

オープンAI(OpenAI)CEOのサム・アルトマン(Sam Altman)氏が設立した暗号資産(仮想通貨)プロジェクト「ワールド(World)」が、決済大手のビザ(Visa)と、協力する可能性を模索しているようだ。米コインデスク(CoinDesk)が情報筋の話として3月24日報じた。

報道によれば、ワールドはビザおよびオンチェーンカードの機能をセルフカストディウォレットにリンクさせるための交渉を行っているという。

これはビザのカード機能をワールドのウォレットに組み込むことで、フィンテックやFXのアプリケーションの提供、ウォレットへの送金、クレジットカードの使用、法定通貨との交換を可能にすることを目指すものだという。また、世界中のビザ加盟店に対し、ステーブルコインでの支払い手段を提供するとのこと。

各社はこの件についてコメントを控えているとのことだ。

なお国内でのワールド関連の直近での動きとしては、3月15日に博報堂がデジタルIDシステム「World ID」を活用した地域活性化施策として、岡山県岡山市において「World・奉還町商店街プロジェクト」を提供開始している。

博報堂は2024年10月、人間がAIの進化に備えるために必要なツールを創り出すプロジェクト「World」の主要企業であるツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)と提携していた。

「World」は、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供する米オープンエーアイ(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏らが立ち上げたプロジェクト。アルトマン氏は、同プロジェクトの主要企業であるツールズ・フォー・ヒューマニティの共同創業者も務めている。

現在「World」は、独自ブロックチェーン「ワールドチェーン(World Chain)」上で稼働している。

「ワールドチェーン」は、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2の「OP Mainnet(OPメインネット)」開発元であるOP Labs(OPラボ)が提供するブロックチェーン開発ソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」により構築されている。

参考:米CoinDesk
画像:iStocks/Irina-Shibanova

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

広告

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した