UAEのADGMがChainlinkとMoU、規制準拠のトークン化フレームワーク構築へ

ADGMとChainlinkが提携

アラブ首長国連邦(UAE)の国際金融センター(IFC)であるアブダビグローバルマーケット(ADGM)が、ブロックチェーンデータプロバイダーのチェーンリンク(Chainlink)と覚書(MoU)を締結したと3月24日に発表した。

チェーンリンクは、スマートコントラクトを介して実世界の様々なデータをブロックチェーンに取り込む分散型オラクルサービスを提供するプロジェクトだ。

このMoUは、UAEにおける規制に準拠したトークン化フレームワークの確立に向けた動きとなる。また、同地域において分散型プロジェクトが、安全かつ相互運用性のある環境の中でスケーラブルに成長できる基盤の構築をさらに強化していくという。

これによりADGMの登録機関の下でサポートされるプロジェクトは、チェーンリンクの技術的専門知識と業界における知見、一連のサービスを活用できるとのこと。

さらに今回の提携には、ブロックチェーン、AI、その他の新興技術の規制問題に関する対話の促進、トークン化、クロスチェーン相互運用性、準備金証明(プルーフオブリザーブ)、最新のブロックチェーン標準といったテーマに関するイベントやワークショップの開催も含まれている。

ADGMは2023年10月に、分散型台帳技術(DLT)とトークン発行を活用する財団の設立・登録に関する法的枠組みを定めた規則「DLT財団規則(Distributed Ledger Technology Foundations Regulations)」を導入するなど、ブロックチェーン分野における法制度整備を進めている。

参考:ADGM
画像:iStock/Jag_cz

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部 記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。 「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。