TON、LayerZero統合で相互運用性を向上

TONがLayerZeroと統合

レイヤー1ブロックチェーン「オープンネットワーク(The Open Network:TON)」と相互運用性プロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」の統合完了が、2月12日に発表された。

この統合によりTONは、初期段階でEthereum(イーサリアム)、Tron(トロン)、Solana(ソラナ)を含む12のブロックチェーンと接続する予定とされている。今後は100以上のブロックチェーンに接続するという。

これにより主要な資産とエコシステムを「TON」に直接拡張できるようになり、ユーザーと開発者の両方に流動性がもたらさるとのこと。

今回の統合では、Tether(テザー)、Ethena(エセナ)、Stargate(スターゲート)がパートナーとして加わっているという。

具体的には、Ethenaの50億ドル(約7,500億円)規模のステーブルコイン「USDe」がTONで利用可能になるとのこと。

またTetherのクロスチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」が、TON、Tron、Ethereum、Arbitrum(アービトラム)間で転送可能になるという。

そしてLayerZero上に構築されたトークンブリッジプラットフォームのStargateにより、ユーザーは上記トークンを「TON」との間で移動可能になるとのことだ。

LayerZeroは、100以上のブロックチェーンを接続する相互運用プロトコルであり、開発者が複数のネットワークをまたいで機能するアプリケーションを構築できるようにしている。

ステーブルコイン、オンチェーンレンディング市場、デジタルアイデンティティソリューションなど、LayerZeroは業界を代表するブロックチェーンプロジェクトを支えており、その中にはEthena、PayPal(ペイパル)、Pudgy Penguins(パジーペンギン)などが含まれるとのこと。

ユーザー側のメリットとして、レイヤーゼロの統合により、マルチチェーン流動性の恩恵を受けられる。また異なるブロックチェーンにロックされた資金が供給されることで、価格変動のリスクや取引失敗の可能性が低減されるとのことだ。 

参考:TON FoundationLayerZero
画像:iStock/gonin

関連ニュース

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。 これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。