アニモカ創設者ヤットシウのXアカウントが侵害被害受ける、架空トークン宣伝に使用か

ミームコイン詐欺の被害に遭う

香港拠点でブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行うアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)の共同創設者のヤット・シウ(Yat Siu)氏のXアカウントが侵害され、架空のトークンの宣伝に使用された。アニモカブランズが12月26日報告している。

アニモカブランズは、シウ氏のアカウントが侵害されたことに加え、アニモカブランズからの公式トークンやNFTのローンチはないことを報告。アカウントが復旧次第、最新情報を知らせると述べている。

ブロックチェーン専門家で暗号資産関連の探偵であるザックXBT(ZachXBT)氏によれば、このエクスプロイトは、Xチームになりすました標的型フィッシングメールを通じて認証情報が盗まれたことで起きたという。

ザックXBTは12月24日、ある脅威者が15以上のXアカウントを侵害し、標的型フィッシングメールを通じて認証情報を盗み、ミームコイン詐欺を仕掛けて、この1ヶ月で~50万ドルを盗んでいることを報告していた。

またザックXBTは、その他の被害者と同じアドレスから詐欺トークンがシウ氏に展開されたため、同じフィッシングメールに引っかかった可能性が高いとした。

ザックXBTが共有したシウ氏のアカウントからの虚偽の投稿のスクリーンショットからは、ソラナ(Solana)ブロックチェーン上の「MOCA」というトークンを宣伝するものであることが確認できる。

アニモカブランズのメンバーシップNFTコレクションである「モカバース(Mocaverse)」は公式Xにて「Xがシウ氏の管理権限を確保したことを確認しており、現在、真の所有者であることを確認するプロセスを進めている。このアカウントには標準的なセキュリティ対策(2FAなど)が実装されていたため、これはID盗難のケースであった可能性が高いと思われる。より強固なセキュリティ対策の導入が検討・実施されている」と報告した。

またモカバースは今回の侵害により、MOCAが脅威者からの標的になっていることが明らかになったとし、常に警戒を怠らず、情報やリンクに対して行動を起こす前に、公式な情報源とメンバーに確認するようユーザーに呼び掛けている。

画像:iStock/koyu

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あたらしい経済 編集部

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